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どういう風の吹き回しなのか、突然師範が今日から二日間自由に過ごして良いと言ってきた。
「もうすっかり春ですねえ···ぽかぽかして気持ちいい····」
「そうね、あと一週間もすれば庭の桜も満開になるわ」
休み初日は雛鶴さんと苺タルトを作っている。
雛鶴さんは美人な上に料理もできて優しくて私の憧れの女性だ。
「····前から思っていたんですけど、雛鶴さんがたまにつけているその髪留めどこで買ったんですか？桜色でとても可愛いです···！」
「ああこれね、これは去年の誕生日に天元様にいただいたものよ。私もとても気に入っているの」
「さすが師範！センスが良い···」
雛鶴さんは嬉しそうに師範との思い出話をし始めた。普段から落ち着いているお姉さんのイメージが強く、こんなに夢中に何かを話している姿はとても珍しい。
「ってごめんなさいね。つい熱くなっちゃって.....」
「いえ···！羨ましい限りです···！私もそんな素敵な恋愛したいなあ····」
「Aちゃんは好きな人とかいないの？」
「好きな人········い、一応····」
にやにやしながら誰なの？と、雛鶴さん。
一人で悩むのにも限界を感じていた私は、この事は二人だけの秘密にしてほしいと伝えて、状況を簡単に説明した。
「なるほど·······恋人を作らない···か。炎柱様はとても真面目な方なのね」
「....ま、まあ」
手を出されたとは言えるはずもなく、そこを省略してしまったせいで、雛鶴さんの中で真面目な人と認識してしまったようだ。
「って驚かないんですか？！」
「ふふ、とても驚いているわ。でも最近Aちゃんが口を開けば炎柱様の話をしているから、なんとなく予想はしていたわ」
「...っそ、そうでしたか....
雛鶴さんならどうしますか？」
「うーん、そうねえ。私は恋愛経験が天元様だけだからあまり参考になるか分からないけど、いっそ気持ちを伝えてみるのはどうかしら？」
「こ、告白をするということでしょうか？！」
「そうよ！恋人を作らないといってもそれは現時点の話であって、Aちゃんの気持ちを聞いたら炎柱様の気も変わるかもしれないわ....！」
確かにこのままでは何も変わらない···
けど振られる事が確定しているのに告白なんて。
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もち(プロフ) - モネさん» モネさんコメントありがとうございます！キュンキュンしていただけて嬉しいです♡ちょっと強引な煉獄さん最高ですよねぇ(*ﾟ▽ﾟ*) (2021年10月5日 20時) (
レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
モネ - キュンってしてしまいました笑笑 (2021年9月27日 1時) (レス) @page49 id: f32c86035e (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - うささん» うさ様、はじめまして！コメントありがとうございます！数ある作品の中から読んでいただけてとても嬉しいです！！裏はマイページから年齢設定後、私の作品一覧へお越しください(*´∀｀*) (2021年9月26日 22時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
うさ(プロフ) - もち様はじめまして！楽しく読ませていただいております(*ˊᵕˋ*)裏を読ませていただきたいです。よろしくお願いします！ (2021年9月26日 22時) (レス) id: 339371903f (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - デニムさん» デニム様、作品を読んで下さりありがとうございます。裏はマイページ→設定からフラグ設定をしてもらえると私の作品一覧に出てきます！よろしくお願いします！！ (2021年9月26日 18時) (レス) id: 825ae5ee71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もち
| 作成日時：2021年1月10日 15時
