ブラック本丸に来た不思議な見習い

五日目　貴方side ページ7

『ん〜……今日は木の上で良いかな？
今は夏だし、寒くないしね。』


寝る場所を探し回った結果、木の上で寝る事にした。
こんちゃんを起こさないように、そっと木に登る。


『……相変わらずの曇り空…か。』


丁度良い位置に行き、来たときと何一つ変わらない空を見上げ、そう呟く。


？？「息苦しく感じますよね。」


すると、下の方から声がした。
見てみると、桃色の髪で少し傷があるとても美しい人が空を見ていた。


『………君は、私が怖くないの？』

？？「えぇ、全く。」

『ふふっ……どうして？
私は審神者さんと同じ人間だよ？
もしかしたら、君を傷付けるかもしれないよ？
それでも、怖くないってハッキリ言えるの？』


私が不適に笑ってそう言うと、何故かその人も薄く笑って、言い返す。


？？「……あんなに優しそうな顔でこんのすけを撫でてる人が、そんな事をするとは思えませんがねぇ…。」

『それが、貴方達を騙す為の演技だとしたら？』

？？「じゃあ、そこからこんのすけを落としてみて下さい。」

『…………』


私はこんちゃんを抱き抱えたまま、その人をじっと見つめた。
自分を姉様って呼んでくれる、新しく出来た友達を落とすなんて、出来るわけがない。


？？「……ほら、やっぱり貴方は優しい人です。」

『私は優しくないよ。そんなつまらない事、やりたくなかっただけ。』

？？「要するに、こんのすけを傷つけたくなかったのでしょう？」

『………私、もう寝る。』

？？「ふっ……まぁ良いでしょう。
僕は宗三左文字と言います。また話しましょう、主。」

『だから、私は主じゃな………って、もういない…。』


変なの。鶯丸さんも宗三さん？って人も。
私には○○と○○とこんちゃんがいるから、主と呼ばなくても良いのに。
何でなんだろう？分からないなぁ。


『……あぁ、こんな事考えてもつまらないか。
もう寝よう。』









＿＿＿○○、こんのすけもAの友達になったみたいだが…。

＿＿＿ん〜。でもまぁ、どのみちAは僕達だけのモノだし、今は良いんじゃない？

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