ブラック本丸に来た不思議な見習い

【番外編】夢主の取り合い　源氏兄弟vs宗三&鶯丸 ページ29

※本編とは一切関係ありません！
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『日向ぼっこは気持ちいいな〜♪』


私は今、縁側に座って日向ぼっこをしている。
こんちゃんは今鳴狐さんと小狐丸さんと一緒にお茶をしていて、戀は粟田口の短刀達と蛍丸さんと一緒に遊んでいる。


髭「あ、A。何してるの〜？」

『やっほ〜、今は日向ぼっこしてるんだよ〜♪』


丁度そこに、髭兄と膝兄が通りかかった。
二人は散歩をしていたらしい。


『一緒に日向ぼっこする？』

髭「ありゃ、良いの？じゃあお言葉に甘えてそうさせてもらうね〜。」

膝「隣、失礼するぞ。」

『は〜い。』


髭兄と膝兄が私の隣に座った時、不意に後ろから声がかかった。


？「こんな所にいたんですね。」

？「探したぞ、主。」


後ろを振り向くと、宗三さんと鶯丸さんという実に珍しい組み合わせがいた。
いや、そこの二人に接点なんてあったっけ？無かったよね？


『ふふ、珍しい組み合わせですね？
私に何か御用ですか？』

鶯「いや、良い茶葉が手に入ったから、一緒に茶でもどうかと思ってな。」

宗「僕はこの人誘われたので…」


成る程。そういう事か。
私が返事を返そうとすると、それを遮って膝兄が言葉を発した。


膝「悪いが、後にしてもらえるだろうか？
Aは今俺達と話しているんだ。」

髭「そうだねぇ。二人には悪いけれど、Aは譲れないからね〜。」


膝兄は二人に冷たい視線を向け、髭兄は私に抱きついて頬擦りしている。
だが、二人は動じる事なく言い返す。


鶯「それは俺達も同じだ。
それに、二人は前から主と一緒にいたのだろう？
それなら、少しは俺達にも譲ってくれても良いだろう。
なぁ、宗三。」

宗「……まぁ、そうですね。」


四人は、私を挟んで睨みあっている。
そうだねぇ、今の状況を端的に言うと

髭兄vs鶯丸さん
膝兄vs宗三さん

って感じかな。

髭兄と鶯丸さんはお互いニコニコとしながら殺気を向けているし、膝兄は宗三さんと冷たい視線をぶつけあっている。


『あはは、皆ちょっと怖いよ〜？』


そう言うと、その言葉を聞いた髭兄がすぐさま二人に言う。


髭「あぁ、Aが怖がってるじゃないか。
これ以上僕達のAを怖がらせないでくれないかい？」

鶯「Aはお前の殺気に怯えているんだろう？」

宗「自分の主を怯えさせてしまうなんて、そんなので主の刀は務まりませんよ？」

膝「その言葉、そのまま返すぞ。」

『いや、全員怖いんだってば！』









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