01【まずは出発】 ページ2
「また…出会えたら…仲良く…」
そう言う僕の言葉に、何か言いたそうにしている人達
駄目だよ、そんな泣きそうな顔しないで
僕も僕で必死に言葉を紡ごうとするけど息ができない
あぁ、ここで終わるんだ…
何故かそれだけは、はっきりと分かった
01
「おはよー!」
僕は片手を挙げて元気に同居人に挨拶する
「おはよう」
僕の従兄である冨岡義勇は牛乳片手にジャージ姿で台所に立っていた
学校でもジャージで家でもジャージだから、はっきり言って普段着とかあんまり見たこと無い気がする
「もー今日の朝食当番は義勇兄だよ!」
「ん」
そう言うと義勇兄は傍に置いてあった、ぶどうパンを差し出す
うーん、これ食べろって事なんだろうけど
「えーぶどうパンだけー義勇兄が朝の当番だと味気なさすぎるよー」
「ならお前が毎日作ればいい」
「そしたら、ゆっくり寝れないじゃないか」
「なら、我慢しろ」
「ちぇー」
僕はそう言うと身支度を整えるために、洗面所に向かった
僕の名前はA、身長は小さくて小学…否…中学生ぐらいに間違われるけど、れっきとした高校生だ!
今年の春から従兄の義勇兄の家に訳あって同居させてもらっている
無表情で何考えているか分からないけど、ちゃんと根気強く話せば凄くいい人だ
今日から通うキメツ学園の体育教師でもあるらしい
真新しい制服に着替える
うーん、身が引き締まるというか…
「さて、行きますかー!」
僕はそう言うと頬を軽く叩いて、鞄を持って部屋を出た
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作者名:きく猫 | 作成日時:2020年8月13日 22時