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だから放っておいて。

知らず知らずのうちに全身に力が入り、北斗を拒絶していたのは誰が見ても明らかだろう。それなのに、北斗は布団越しに私を撫で

「だからって我慢するのは違うだろ。いいよ、当たったって。そう言う弱いところも、全部丸ごとAなんだろ?俺は全部、受け入れるよ」

ずっと、そう言って欲しかったのかもしれない。
その言葉を聞いた瞬間、わんわん泣きながら北斗に飛びついていた。そんな私を北斗はただ静かに抱きしめてくれて、頭を撫でてくれて。泣き疲れて寝ちゃった私は、ふっと目を覚ますと、北斗は変わらない体勢でいてくれた。何時間もごめん!と謝れば、長時間、可愛い寝顔を独占できたから問題ない、とまで言ってくれて、これまで高く感じていた北斗への甘えのハードルが、一気に無くなった。

それからだ。何か不安になるたびに『ほくと!』と呼ぶようになったのは。
それと泣くことも我慢しなくなった。
ザワザワと胸を締め付ける不安に襲われ、嗚咽の中、やっと出た小さな声で呼んでもすぐに来てくれる北斗。ぐずるとすぐに来てくれて、手を延ばす前に抱きしめてくれて、大丈夫だよって優しく言ってくれる北斗。
北斗が私のライナスの毛布になるのは、そう時間が掛からなかった。

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設定タグ:SixTONES , 松村北斗   
作品ジャンル:恋愛
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甘味(プロフ) - 、さん» ご指摘ありがとうございます!すみません、外したつもりだったのですが、付いたままだったようです。気をつけます…。 (2020年8月22日 3時) (レス) id: 924e205136 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:抹茶餡蜜 | 作成日時:2020年8月22日 3時

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