11 わんこは繊細な男の子 ページ43
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「まどかってお節介だよな。」
「親友の悪口いうのやめてもらっていい?」
「いやいやマジで。」
「今日も練習だったんだ。」
「午前だけな。
真田の写真観に行った帰り。」
「銀賞だったね。」
「まーモデルがいいからな。」
なにも考えたくなくて気休めにデッサンをしてたら京本から電話が来た。
もしもしを言う前に“いつもの公園で待ってるから5秒で来い”って切られた。
まどちゃんが京本と安井に連絡
「萩谷の写真すごかったわ。」
「私じゃないみたいだったでしょ。」
「毎日のように見てる顔が別人に見えるって魔法だよな。」
「確かにそうかも。」
「にしても安井おっせーな。」
「部活長引いてるんじゃない?」
噂話をしていると公園の入り口からジャージ姿の安井が見えた。
「おっせー。」
「わりぃわりぃ。
来る途中にまどかと渡辺見かけてさ。」
「映画行くって言ってたからね。」
「あの2人って結局付き合ってるわけ?」
「どうなの?」
「なんか進展したみたいだぞー。
「ほれ。」
そう言ってスマホを見れば、どう考えても隠し撮りのそれはまどちゃんと渡辺。
よーく見ると手をつないでなんか話してるところだった。
「バイトしてお金貯めてプレゼントするって言ってたからね。」
「渡辺もやっと動いたわけだ。」
「なー翔ちゃんも煮え切らないってゆーか、チキンってゆーか。」
「でも、素敵だよね。
好きな人と付き合えるって凄いことだよね。」
なんとも言えない空気が私たちの間に流れるのがわかった。
スマホをしまって右のポッケから缶コーヒーを出して京本に投げる。
左のポッケにはペットボトルのホットレモンを出して私の手のひらにぽんと置いた。
私と京本の座るベンチの真ん前あたりに安井はあぐらをかいて座った。
「んで…なに。Aなんかあった?」
「ちょっとね…。」
「わんこの幼馴染から嫌がらせされた?」
「それはない。」
「じゃあなんだよ・・・めんどくさ。」
「ちょっとはAの気持ちも考えろよ。」
「はいはい。」
なんとなく2人が様子を伺ってるのがわかる。
2人に頼って痛み分けしてもらおうとかそういうんじゃないけれど。
ただ、聞いてほしかった。
言葉にしようとするとグッと込み上げて来て、なかなか出てこない。
苦しいなんて通り越したはずなのに、鼻の奥がツンっとなる。
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初音(プロフ) - kikiさん» いえいえ!この作品の樹君がすごく好きで!これからも応援してます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 初音さん» なんとお恥ずかしい・・・!rを打ってしまったことに気づいた時にはもう初音様がお読みになられて・・・早速読んで頂き誤字を教えてくださりありがとうございます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: efa8082a4b (このIDを非表示/違反報告)
初音(プロフ) - Mrsだと既婚者になってしまいますよ(苦笑) (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kiki | 作成日時:2019年2月13日 1時