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02 わんこのいる毎日 ページ5

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私の席は窓際の後ろから2番目の席。
窓から校庭が見渡せるこの席は、授業中のいいリフレッシュが出来る。

夏が終わり秋が顔を見せる間の季節。
気持ちの良い日差しと吹き抜ける風のバランスが心地いい。

泊まりに座っている渡辺は今日も眠そうな顔をして遅刻ギリギリに着席。
2時間目までぶっ通しで机につっぷしてる。

英語のテキストを出して時計を見ると3時間目が始まる分前、グランドから声が聞こえた。



「せんぱーい!」



突然響く声に誰のことを呼んでいるのかわからず、窓際近くのクラスメイトが外を見る。
後ろに座っている安井が彼に気づいて私の背中をつついてきた。



「みなみせんぱーい!」



さっきよりも少し大きな声が響き、クラスメイトの視線を一手に受ける。
にやにやしている人も居れば、不思議そうな顔をして私を見てる人も居る。

立ち上がって窓の外へ少し乗り出すと、大きく手を振る樹くん。
遠いとも近いとも言えないこの距離、恥ずかしいけど手を振り返す。


「気付いた!これから体育サッカーなんで良かったら見てくださーい。」


クラス全員に聞こえる声。
もちろん、グラウンドの樹くんのクラスの子にも聞こえている。
両手で大きく手を振る樹くんに振り返せば、一緒に居る子たちと騒いで更に大きく手をまた振ってくれる。

なにもしないっていうのは違うなって思って、私が出来る精一杯。

チャイムが鳴り一緒に居た生徒がグラウンドに入っていく中、こちらを向いてお辞儀をして輪の中に走っていく。
それはまるで“お騒がせしました”と言わんばかりの行動で、律儀な一面を見た気がした。


「みなちゃんあれなに?彼ぴっぴ?」

「全然、なんか不思議な後輩なの。」

「へぇーわんころみたいで可愛いね。」

「犬っぽい?」

「ご主人様には逆らいません!みたいな?」

「ほぉーら!やっぱり忠犬ハチ公っぽいんだって。」

「安井と同じ思考回路だよ、まどちゃん。」

「げろげろーでもさーあ?
 みなちゃんやーるー、しかもイケメンじゃん。」

「そんなんじゃないよ。全然。」

「いいじゃーん!
 可愛いわんころに懐かれて。」

「だからー。」

「はいはい、照れない照れない。」


まどちゃんに言い返そうとしたところに先生が入ってきたので座り直した。

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初音(プロフ) - kikiさん» いえいえ!この作品の樹君がすごく好きで!これからも応援してます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 初音さん» なんとお恥ずかしい・・・!rを打ってしまったことに気づいた時にはもう初音様がお読みになられて・・・早速読んで頂き誤字を教えてくださりありがとうございます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: efa8082a4b (このIDを非表示/違反報告)
初音(プロフ) - Mrsだと既婚者になってしまいますよ(苦笑) (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kiki | 作成日時:2019年2月13日 1時

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