10 わんこが好き ページ40
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珍しい人からの誘いで駅で人を待ってる。
その誘いが来たのは昨日のことだった。
真田急なんだけど明日って空いてる?
空いてるけど、どうして?
真田コンクールの結果が出たんだ
そうなんだ!
真田明日、関係者向けの内覧あるんだけど、どうかなって思って。
行っていいの?
真田写真好きみたいだし、良かったらぜひ。
真田くんにお誘いのおかげで、ここにいる。
コンクールの内覧会なんて写真部とか美術部にはうれしいこと。
作品を誰よりも早くチェック見れるってことでなかなか寝付けなかった。
待ち合わせ場所に行けば、すでに真田くんは居て一緒に会場へ向かう。
「今回の作品のテーマとかってあるの?」
「特にない。
自由課題だから被写体も自由。」
「そうなんだ、楽しみだなー。」
「俺コンクールってこれがあるから好きなんだよなー。」
「わかる!高揚感があるよね。」
「そうそう。」
芸術性に富んでいる人にしかわからないこのキモチ。
安井にも京本にも渡辺にも絶対に理解できないな。
きっとまどちゃんにもなーんて言ったらきっと機嫌損ねちゃうかな。
「ちょっと先生と話してくるから自由に見てて。」
「わかったー。」
パンフレットをもらって1枚1枚見ていく。
絵と同じで作品ごとにタイトルがついていて、作者の思いが書いてある。
入賞は10作品・銅賞は2作品、銀賞と金賞は1作品ずつみたい。
途中に真田くんの撮った写真があって名前の横には“銀賞”の文字。
本人はあまり賞レースに興味はないみたいだけれど才能って隠せないんだな。
作品名:余韻
作 者:晴蘭学園 写真部2年 真田佑馬
被写体:晴蘭学園 弓道部2年 京本大我
解 説:細い腕から打たれた矢は真ん中を射抜く。
喜びを顔に出さずに噛みしめている姿。
弓を放った後の感情を顔には決して出さない。
右手のこぶしが武士道そのもだなと思いシャッターを切りました。
自然と涙が溢れそうになるくらい素敵な作品だった。
背筋が伸びていつものポーカーフェイスの京本なのに右手が固く握られている。
冬季大会の予選会の時、そういえば真田くんが居たなと記憶を引っ張り出す。
あとで真田くんに感想を言えるようにメモを取りまた歩き出す。
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初音(プロフ) - kikiさん» いえいえ!この作品の樹君がすごく好きで!これからも応援してます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 初音さん» なんとお恥ずかしい・・・!rを打ってしまったことに気づいた時にはもう初音様がお読みになられて・・・早速読んで頂き誤字を教えてくださりありがとうございます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: efa8082a4b (このIDを非表示/違反報告)
初音(プロフ) - Mrsだと既婚者になってしまいますよ(苦笑) (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kiki | 作成日時:2019年2月13日 1時