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08 かっこいいわんこ ページ29

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なんとなくもやっとした気持ちで1日目が終わり、文化祭2日目。
今日は自由公開日で、部活動で忙しい生徒も多い。

作品展の当番は後輩たちに任せているから私は早番と遅番担当
早番はまどちゃんと一緒だし、遅番は京本も安井もいて楽しめそう。

バスケ部は体育館で発表があるし、きっとクラスも忙しいんだろうな。
今日はうちのクラスに来るのは難しいんだろうな・・・なんて思いながら準備をする。


「あれ?渡辺は?」

「寝坊だって。文化祭に寝坊とかマジダサい。」

「早番だけじゃなかったっけ?一緒だったの。」

「そう。」

「寂しいね。」

「別になんともないけどー。」


今日もまどちゃんはきゅっと上の方で髪の毛を結わいた。
きりっとした顔立ちと小さな顔だからよく似合う。
スマホをタップしまくってところを見ると、渡辺にスタ爆してみたい。

それからまもなく、開始のチャイムが鳴りしばらくして人が入ってくる。
早番の時間からそれなりに人が来て、空いてる席も少なくなってきた。


「いらっしゃいませ。」

「京本先輩って居ますか?」

「遅番なので14時過ぎになれば・・・。」

「あっ安井先輩は?」

「安井も遅番だから今居なくて。」

「じゃ・・・また来ます。」


他校の可愛い制服の2人組。
サッカー部も弓道部も練習試合も多く他校へ行く機会が多い。


「A!」

「あれ?安井どうしたの?」

「ちょっと来て。」

「うん。」


安井に呼ばれて廊下に出ると樹くんと美勇人くん。
この2人といるとちびに磨きがかかる安井にちょっと笑ってしまった。


「ちびだなーって思って笑ったろ。」

「そんなことないよ。」

「まじうぜぇ!
 じゃなくて用事あるみたいよ?」


そう言って樹くんの方を見ると小さな紙を持ってた。


「これよかったら!」

「プリン引き換え券?」

「今日うちのクラス10個限定でプリン出すんです。」

「これも俺んちの味で、先輩にも食べてもらいたくて。」

「いいの?」

「表面上は10個だけど11個用意してお待ちしてます。」

「ってことなんで…待ってます。」

「今日は12時過ぎから空くからそれくらいに行きます。」

「樹当番にいないんじゃね?」

「でもそれあれば。北斗とか萩ちゃんに言っておくんで。」

「じゃあ顔出します。」

「ざっす。美勇人戻ろうぜ。
 安井先輩ありがとうございました。」

「おーじゃーね。」


そう言って廊下を走りだしそうな樹くんに、言いたいことがあったことを思い出した。

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初音(プロフ) - kikiさん» いえいえ!この作品の樹君がすごく好きで!これからも応援してます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 初音さん» なんとお恥ずかしい・・・!rを打ってしまったことに気づいた時にはもう初音様がお読みになられて・・・早速読んで頂き誤字を教えてくださりありがとうございます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: efa8082a4b (このIDを非表示/違反報告)
初音(プロフ) - Mrsだと既婚者になってしまいますよ(苦笑) (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kiki | 作成日時:2019年2月13日 1時

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