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ラテアートは回を増すごとに上達して、みんな喜んでくれた。


「南ーお前のお客さん帰るぞ。」


阿部ちゃんはもちろん午前の部会計係で、その前に樹くんが居た。
一緒に来たお友達はもう外に出ているみたい。


「ごちそうさまでした、おいしかったっす。」

「こちらこそ、来てくれてありがとう。」

「中庭で午後から店番してるんでよかったら来てください。」

「うん。時間見て絶対行くね。」

「待ってます!」


そう言って私と阿部ちゃんにぺこっと頭を下げて教室を出て行った。


「可愛い後輩くんだね。」

「ね。いい子だよね。」

「よっぽど南のこと好きなんだね、あの子。」

「そんなことないと思うよ。」

「好きって気持ちは素直に受け止めた方がいいよ。
 嫌いって言われるより全然いいでしょ。」


阿部ちゃんってサラッと恥ずかしげもなくいいことを言ってくれる。
これも無意識ってことなの…なんて京本の言ったことを気にしてる私。

“好きか嫌い”なら、“好き”だけれど、なにか違う。

それから京本指名でお店はすごい回転率で、考える暇もなく当番を終えた。
バックヤードに戻るとまどちゃんと渡辺が準備をしてた。


「みなー!見てこれ。」

「写真部行ったってことはこれもしかして…」

「真田くんに撮ってもらったの。」

「すごいーいい顔してるじゃん。やっぱり上手。」


写真部の真田くんは全国大会高校生の部で金賞を受賞して一躍大人気。
シャッターを切るだけで価値があるって校内ですっかり人気者。
私もあとで覗きに行ってみようかな、芸術を好む1人としては興味深い。


「隣にいるのが渡辺ってところが癪だけど。」

「一生のお願いとか言って頼み込んできたのまどかだろ。」

「いいじゃない、お似合いだよ?」

「やめてよー。あっそういえばわんこ来た?」

「うん。友達いっぱい連れてきてくれたよ。」

「へーみなよかったね。」

「まどちゃんそれいいから。」

「渡辺と私をいじった仕返しだよーん。」


長い髪の毛を上の方でひとつ結びにしたまどちゃん。
ちらちら見る渡辺を横目に控え室になってる教室を出た。

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初音(プロフ) - kikiさん» いえいえ!この作品の樹君がすごく好きで!これからも応援してます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 初音さん» なんとお恥ずかしい・・・!rを打ってしまったことに気づいた時にはもう初音様がお読みになられて・・・早速読んで頂き誤字を教えてくださりありがとうございます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: efa8082a4b (このIDを非表示/違反報告)
初音(プロフ) - Mrsだと既婚者になってしまいますよ(苦笑) (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kiki | 作成日時:2019年2月13日 1時

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