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全てのラテアートを終えたところでパンケーキも完成。
暇そうな大我にパンケーキを運んでもらって、私はカフェラテをひとりひとり置いていく。


「たいが、暇そうだね。」

「さっきまでずっと忙しかったんだよ。
 黙って食って消えろ。」

「あーそんなこといってー。
 寂しいくせにー。」

「美勇人あとで覚えてろよ!」


美勇人くんと京本はすごく仲良しってことがわかった、口の悪さで。
アートが崩れないようにみんなのこところへラテを置く。


「すごい。ハートになってる!」

「マジだ!すごい!やっぱり先輩すごいっす。」

「初めてやったから上手くなくてごめんね。」

「これ結構上手ですよ。」

「お店のみたいだー写真撮ろうっと。」

「あのーこれって砂糖入ってます?」

「おい!慎太郎!」

「砂糖、持ってくるね。」


樹くんのところに最後のひとつを置いて砂糖を取りに行く。
テーブルに戻ったら樹くんがカップを覗き込んでいる。


「これってバスケットボールですよね?」

「見えるかな?」

「見えます!うれしいっす!!」

「チケットくれたから。
 こんなんでごめんね。」

「萩ちゃんこれデジイチで撮って。」

「撮らなくていいよ。樹くん大げさだね。」

「うれしいから!記念っす!」


そう言っていつもみたいな笑顔を見せてくれた。
コーヒーカップをもって今にも“ニッ”って音が聞こえそうな笑顔で写真まで撮って。
楽しそうに食べるみんなを置いて、入口へ戻る。


「なにあれ。」

「ラテアート。宮舘くんが教えてくれたけど、安井には無理だね。」

「不器用で悪かったな。
 混ぜりゃ同じだろ。」

「つーかさ、やたら特別じゃん。」

「なにが?」

「へーそういうことね。」

「どういうこと?」

「小悪魔な一面お持ちですこと。」

「どういう意味?なんなの?」

「喧嘩すんなよ。めんどくさい。」

「好意があるって言ってるようなもんじゃん、あれ。」

「そんなつもりない。」

「でたでた。無意識小悪魔…こっわ。」

「怒るよ?」

「ほんとにやめろ。うるさい。」

「安井もそう思わねぇ?」

「俺に振るな。」

「そう思うの?」

「まーみんなと違うから特別って思うかもな。」

「ほらみろぉー小悪魔ー。」


ついイラッと来て思いっきり右足を踏んずけてやった。
“いってーな”って睨んできたけど怖くなんてない。

次のお客さんが来て、私は2人の間をすり抜けて仕事をする。

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初音(プロフ) - kikiさん» いえいえ!この作品の樹君がすごく好きで!これからも応援してます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 初音さん» なんとお恥ずかしい・・・!rを打ってしまったことに気づいた時にはもう初音様がお読みになられて・・・早速読んで頂き誤字を教えてくださりありがとうございます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: efa8082a4b (このIDを非表示/違反報告)
初音(プロフ) - Mrsだと既婚者になってしまいますよ(苦笑) (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kiki | 作成日時:2019年2月13日 1時

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