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すごい状況に圧倒されっぱなしで、少し大きめの声で話を切り出す。
「ご注文はどうしますか?」
「おすすめでいいっす!」
「おすすめ!?」
「はい。」
「「「「お願いします。」」」」
注文票に人数とクラスを書きメニューを書くんだけど…
「おすすめってどうしよう。」
「あいつらうるせーな。
もう水でいいよ、水。水。」
「ちょっと岩本くんに相談してこよ。」
「スルーしてんなよ。」
わめく京本を無視して、キッチンの岩本くんに相談する。
すると後ろにいた調理部のみっこが“パンプキンもう焼けるんじゃない?”って。
「かぼちゃのパンケーキならもう焼けるぞ。」
「じゃあそれ5枚お願いします。
みっこちょっとおしゃれに盛り付けしてー。」
「はいよー。わんこの為にー!」
「まどちゃんみたにいじらないで。」
そう言ってキッチンから何にしようか考えながらドリンクコーナーへ。
ちょうど安井がカフェラテを淹れているところだった。
「やっぱりコーヒー系がいいかな。」
「まー楽っちゃ楽。」
「…コーヒー入れるの下手過ぎない?」
「下手とか上手とかある?」
「カフェラテっていうかそれミルクコーヒーじゃん。」
「うっせーなぁ、いいんだよ。」
そう言ってさっきご指名されてたマドンナちゃんのところへ。
安井が淹れたのならカフェラテだろうがミルクコーヒーだろうが関係ないのか。
写真頼まれてるなーとちらっと京本を見るとつまらさなさそうにしてた。
どうしようかなーとぼやっとしていると宮舘くんが来た。
「宮館くん何作るの?」
「ホットのカフェラテ。」
「先にいいよ、私まだ悩んでるから。」
「じゃあ先にちょっとやらせてもらうな。」
「うん。」
どうしようかなって悩みながら見てると器用なことをし始めた。
「ラテアート…。」
「バイト先がカフェでバリスタの人に教えてもらった。」
「簡単?」
「ハートか丸か…花もできるよ。」
「えーすごい。やってみて。」
注いだミルクがきれいに円を描いで、楊枝でさっと引けば簡単にハートができた。
花も同じ用にしてしゅっと楊枝をひくと花びらになった。
宮舘くんの手元を見てなんとなく質問をして覚えた。
“ミルクは静かに注ぐだけで絵になる”ってアドバイスまでしてくれて、さすが舘様。
見よう見まねでやってみると楽しくて、器用でよかったなって思う。
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初音(プロフ) - kikiさん» いえいえ!この作品の樹君がすごく好きで!これからも応援してます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 初音さん» なんとお恥ずかしい・・・!rを打ってしまったことに気づいた時にはもう初音様がお読みになられて・・・早速読んで頂き誤字を教えてくださりありがとうございます! (2019年2月13日 23時) (レス) id: efa8082a4b (このIDを非表示/違反報告)
初音(プロフ) - Mrsだと既婚者になってしまいますよ(苦笑) (2019年2月13日 23時) (レス) id: c0fa5c81b4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kiki | 作成日時:2019年2月13日 1時