■Story.96 ページ46
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Aはまたあれから再び眠りについて
俺は一人で他の教科のテスト勉強をしていた。
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涼介はテストなんてものは赤点とらなければ、
みたいな考えらしく、くだらないメールをよこしてきて。
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つまり、俺の勉強の邪魔をしてきていた。
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だけど、返信しないとしないで後々面倒なので
公式を記憶しながらスマホで文字を打っていると
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ノック音が3回。
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「あら、二人そろってここにいたのね。」
裕翔「あー、ついさっきまで勉強してて。」
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母さんは今、家に戻って来たらしい。
エプロンを慌ててつけながら、俺に話しかける。
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「Aちゃん、すっかり裕翔になついて。
最初、心配だったのよね。上手くやっていけるのか。」
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そんな母さんの声を背中で聞いて、
適当に反応する。
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「だけど、普通に仲良くなっちゃって。
逆にお母さんは今は仲良すぎて心配よ。」
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思わずスマホをいじっていた指が止まる。
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「ほら、かなり前に映画でもあったじゃない?
まぁ、でも裕翔たちは大丈夫よね。」
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裕翔「そうだね。」
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何を持って大丈夫と言っているのか分からないけれど、
もう、大丈夫じゃない事態に陥っているのを知らない親。
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「それにお母さん見ちゃったのよねー。
裕翔が綺麗な女の子と歩いてるの。
あんな美人さんの彼女がいた何てびっくりよ。」
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俺らを兄妹として出会わせた親に腹が立つ。
呑気で笑っているのに腹が立つ。
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裕翔「ごめん、部屋出ってくれる?勉強の邪魔。」
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月23日 5時