ただ愛してしまった。-Part.2-【名前変換】 (ページ40)

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■Story.90 ページ40

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このまま問い詰められていたら玲衣との関係の

真実を言ってしまいそうで怖くて。

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話を終わらせようとAに背を向けたのに、

腰回りにある華奢な腕。

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背中に徐々に優しい温もりが広がって

ﾄﾞｸﾝﾄﾞｸﾝ…………と静かには早まる鼓動。

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あ「玲衣さんと付き合っててもいいから……傍にいてよ。」

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Aの泣き声にズキンと心が痛んだ。

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裕翔「…………何言ってんの。

傍にいるよ、これか…………「お兄ちゃんじゃ嫌だ。」

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あ「お兄ちゃんとして見れないよ……もう。」

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腰回りの腕がぎゅーっときつくなって、

背中に頬が擦られる感覚に

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俺の胸もぎゅーっと苦しみでキツくなる。

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裕翔「…………侑李と付き合った方がいい。

ｱｲﾂ、悪いﾔﾂじゃないと思う。

すごい、Aのこと大切にしてるの分かるし……」

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俺の傍にいるよりも傷つくことは無い。

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小さな腕を振りほどき、くるっと体を回して

Aと向き合う。

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瞳に吸い込まれそうだった。

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あ「…………私、お兄ちゃんが玲衣さんと付き合ってても、

分かってるけど……やっぱり諦められないよ。」

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唇に一瞬だけ広がった温もりに俺の目は大きく見開いて

鼓動も一瞬だけこれ以上ないって程、強く打った。

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あ「玲衣さんを見ててもいいから……お願い。

侑李じゃダメなの、お兄ちゃんじゃなくちゃ……」

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