■Story.74 ページ24
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キスしたのも見ていた。
抱き合っていたのも見ていた。
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だけど、俺はAを叱ることはできないし、
責めることもできない。
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制御が効かなくなる前に部屋に行こうとすると
俺の心を知っているのか、侑李からの突然の質問。
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侑李「俺がAといて……
何も思わないんですか?」
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思わないわけがない。
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今の俺の心は真っ黒だ。
侑李をぶん殴ってやりたいし、
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親だって離婚してくれればと最低な期待をしている。
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俺らを“兄妹”にしたことが許せなくて、
殴ってやりたいと思っている。
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でも、そんなことをしたって何も解決にはならないし。
俺がAを選ぶということは
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玲衣が…………
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裕翔「侑李、俺……お兄ちゃんだよ?
まぁ、妹が離れていくのは嫌だけど……
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侑李が彼氏になるなら祝福するかな。」
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俺がAを選んだら玲衣が死んでしまう。
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侑李「それ、本気で言ってるんですよね?
俺がAに何してもいいんですよね?」
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裕翔「何してもって、何する気よ。
大切な妹なんだから優しくしてよね?」
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A、ごめんね。
でも、Aの笑顔を奪わないためでもあるんだよ。
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作者名:おんぷ♪ | 作成日時:2013年6月23日 5時