三十二 ページ37
ギリギリ夕飯の準備に間に合った。
と言っても本当にギリギリなので部屋に帰っても息をつく間もなく出た。
今思うと、吹雪さんがいたなら宮野さんとの話は終わったんだな、と思う。
食堂についた時、あの子たちの顔がいつもより柔らかくなっていたので、キャプテンさんが言ってくれたのだろう。
でも私の記憶の中にあった女の子とは似ても似つかなくなってしまった。
似てない、ということはあの女の子は絶望……とまでは言わないが不幸の中にいたのだろうか…。
泣いていたし。
そう思っていると夕飯の準備が停滞してしまっていた。
つ「何か考えごと？」
と、つくしちゃん。
ま、まさか好きな人………！？とも付け加えている。
否定したいような、したくないような…。
杏「そういえば…つくしさん、あの事を聞くのでは？」
あの事？
何か私したかな？
つ「そうだ！ねぇAちゃん、宮野さんとの言い争いの時に言っていた『あの人』って誰？」
その横で杏奈ちゃんが、うんうん、と頷いている。
さっきの吹雪さんと全く同じ質問だった。
でも質問攻めにはされない。
正直ありがたかった。
なるべく一言で完結させたかったので、短い言葉で。
貴「…………大切な人です。」
そう言うとつくしちゃんは、さっきより目を輝かせ、
つ「それって好きってコトだよね！？」
最終的にはそこに至る。
違うよ、好き、だなんておこがましい。
私は尊敬……いや崇拝しているだけ。
大好きなのは否定しない……でもそう考えると私の中の「大好き」の『好き』ってなんなんだろう。
貴「ううん、違う、恋愛的にではないから！」
今すぐあの人のいる天に行って、その答えを聞きたい。
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Jizeru(プロフ) - 続編にいきました！今後もよろしくお願いします！ (2019年8月3日 22時) (
レス) id: 0000a373c1 (このIDを非表示/違反報告)
Jizeru(プロフ) - 更新は1日には三回くらいの予定です。ありがとうございます！ (2019年7月24日 17時) (レス) id: 0000a373c1 (このIDを非表示/違反報告)
グリーンＹ(プロフ) - すっごく面白いです！！！あと人とは...！？続きが気になりますねぇ！！更新頑張ってください！、 (2019年7月24日 16時) (レス) id: 36fde917ab (このIDを非表示/違反報告)
Jizeru(プロフ) - 頑張ります！遅くなってすみません！ (2019年7月24日 7時) (レス) id: 0000a373c1 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く面白いです！あの人がとても気になるしこれからどうなっていくのか分からないのでとても続きが気になります！更新楽しみにしています！ (2019年7月23日 23時) (レス) id: 097333551a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ジゼル | 作成日時：2019年7月19日 21時
