【名探偵コナン】消えた捜査官5【降谷零】

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懐かしい夢を見た。


『おまえの父ちゃんもどうせいばってるんだろ！』

『お父さんはいばってなんかないもん！』

『警察なんてぜいきんもらって、テキトーにしごとしてるだけだって父ちゃんが言ってた！
ぜいきんどろぼー！』

『そんなことないもん！』

『…しつこいんだよ…このっ‼』

『…きゃっ…』




『おいっ！何してんだよ…っ‼』




『だ、だれだよお前…！』

『警察官は、おまえがねてる間も働いてこの街を、いや、この国を守ってるんだぞ！
税金泥棒？
警察はお金に代えられないものを守ってるんだよ！』

『…なっ…』

『お前にそれができるのか？
出来る訳ないよな。
女の子に手をあげるような奴に出来る訳がない。
守る事の大切さがわからないような奴が警察を悪く言うな！』




『嫌なことは嫌だって言わないと、ああいうバカはすぐ手が出るから気をつけろよ』

『…おひさまみたい』

『え？』

『そのかみのけ…』

『変かよ、金色でなんか悪いか…っ』

『ううん！カッコいい…でもやっぱりきれい。
おひさまみたい。』

『…やる』

『ばんそーこー？あ！仮面ヤイバーのだ！』

『やる』

『…わたしがよわいから？』

『いや、自分より大きな相手に立ち向かったお前は弱くなんかない。
でも、お前は女の子だからな。
男が女を守るのはとうぜんだ。
それに、きずがのこったら大変だ。』

『でもこれ…大切なものじゃないの？』

『それも大切だけど、人の痛みによりそえる人間になれ、って父さんが言ってた。
だから、やる。
お前の正義の証だ。』

『…ありがとう！』





『警察官が税金泥棒だって？笑わせるな。
警察はお金には代えられないものを守ってるんだ。
寝る間も惜しんで職務を全うするその大変さがわからないような奴が、守る事の大切さも分からない様な奴が、警察を悪く言うなんて、お前はいつからそんなに偉くなったんだ？』

『…その言葉…』





『一目惚れだったんだ…俺の。』




貴方は覚えてなくて良い。
私が覚えてるから。

私の人生を変えた、ただ1人の人。


私が二番目に憧れた正義の光。









「綾瀬さん？…綾瀬さんっ⁉わかりますか⁉
ちょっと先生呼んできて…っ‼」

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