190:やってやらぁ! ページ4
「それでどうなんです?
仮面被ったお兄さん
もしかしてなめてますか、僕の事を」
「……まあまあ、そこまでにしとこうぜ…?」
そういう彼を無視しながら
こそこそと二人が話している間に
仕込んでおいたカラーリボンが、昴さんめがけて
放った
宣戦布告である
「名探偵、ちゃんと正体伝えないなら
暴くだけですけど良いんですね?」
放たれたものはただのカラーリボンに過ぎないが
少しの爆発音をさせてクラッカーのようにいきなり現れたので驚かせるには最適だったらしい
また、当たるか当たらないかを狙ったので
反射神経が良い彼には当たることなく、
床に落ちた
「人の隠し事を暴きたいというのは御互い様でしょう?」
放たれた彼はというと、
一瞬、目を開きエメラルドの瞳をみせ、
手は格闘技のような構えをしている
「お……、おいおい、ちょ、オメーやめとけよ」
名探偵はおろおろしていた
目でそのあとどうする気だと訴えてる
「まぁこれくらいは平気でしょう、
元々体格が良くてボディーガードっぽいって思ってましたけど…成る程ねぇ
お兄さん、私の職業何か知ってます?
マジシャンですよ?
でもね私は変装も得意な方なんです
ここまで言っても私の言いたいこと分かりませんか?」
「ほぉ……どこまで分かるかお聞きしましょう
、お嬢さん」
彼は宣戦布告を受け取った
「やはり性別がバレてましたか」
「なんとなくそう思っただけですよ」
「お兄さん、
その変装術は私の予想が合っていれば
教わったのは有希子さんですね
彼女は私の母と叔母達や他の女優さん達とマジシャンに弟子入りしたことあるって聞いてますから」
「有希子おばさんもそんなこと言ってたけどよ」
「なるほど、それで?」
「まぁ、仮面かどうか見抜くのも簡単ですから
正直今からでも仮面被った状態で素顔を拝見することさえ可能です
今、隙をついて少し細工をみさせてもらいましたから多分それなら可能でしょう」
「……マジかよ?」
「ええ、だって私はマジシャンですから」
「それも母さんから聞いたのか?」
「いいえ
その師にあたるマジシャンの隠してた技術なんで、さすがに弟子入りしててもそこまでも教わってないでしょうね
私の母からも教わってない技術です」
「では、なぜ貴女がそれを知っているんです?」
「……では失礼」
『 ?!?!』
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作者名:ラズリー | 作成日時:2021年6月21日 8時