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祝5/4誕生 Past story2 ページ18

「あのね、私の周りにはね、マジック出来る人いっぱいいるんだ〜
だからね、みんなのマジック全部出来たら凄いなって思ってるの!」

そのときのAの笑顔は俺や蘭には輝いてみえていた

「Aちゃん、私その話きいただけで十分凄いなって思うよ」

「え?」

蘭はAの手を握るとAの笑顔に負けないくらいに笑っていった
「これからAちゃんがどんどんマジック上手くなるんだろうなって思うの」
そういった蘭の言葉に俺も思わず同意した

「俺もそう思う」

「だよね、新一もそう思うよね
Aちゃん凄いよ、新一が素直に認めるなんて滅多にないよ」

「んだよ、それくらいなんてことねーだろよ」

「だって新一頑固じゃん」

「蘭に言われたくねーよ」
何故かいつの間にか二人の言い合いになっていたら
Aが可笑しそうに笑っていた

「二人ってほんとに仲良いんだね
幼馴染みで仲良いっていいね!」
真正面からそう言われて俺も蘭も憎まれ口をいう気がなくなった

そのあと俺も加わって三人で遊び、
その間も彼女の兄は少し離れたところで、
彼女のことをぼーっとながめてはうたた寝していた

そのときのAはたまに兄を盗み見ては
少しため息をついていた
多分一番認められたいのは兄なんだろう

Aは見習いなのにちゃんとしたマジックを出来る子だったから、そんな彼女が憧れる兄はどんな腕前なのだろう
そう漠然と思っていた

後々聞かされたが、Aの両親一族はAから聞いていたとおりみんなマジックで有名らしく、仕事で知り合った母さんとAの母親は仲良くなったらしく
母さんの舞台の美術をやっていたからだけでなく、役作りの手伝いをしていたので、やたら一緒に遊ぶ機会がそのときに増えていた


だから俺にもだんだん遠慮がなくなってきた
そんなAに言われたことがある

「蘭のこと、ちゃんと大切にするんだよ

多分わーってるよって思ってるんだろうけど
大切にしようと思っても近すぎると出来ないことあるだろうから」

「…おう」


見透かした様に言った言葉の裏には何を感じていたのだろう

一方のAの兄、硫斗とは相変わらず話すことは少なかった
ただバイオリンをひけるからと俺と重奏した
それまで無機質な人が初めて人間っぽいところをみれた気がした

蘭とAが壁越しに誰が演奏しているか、当てる遊びをしたり、みんなで合奏したとき
近くの部屋でAの母親が泣いていたことは、後から母さんからきいた

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設定タグ:怪盗キッド , 名探偵コナン , 恋愛   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ラズリー | 作成日時:2021年6月21日 8時

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