華麗なる奇術師たち 2【怪盗キッド】

96:仲の良い親子 ページ47

「そっか、テレビ電話かー
親子で仲良いんだね」



「そうか？…てか何でテレビ電話で仲良いね、なんだよ」

「ん？
いや、なかなか高校生の息子と親がテレビ電話で定期的に連絡取り合ってるってあまりなさそうって思って」

「まぁ、ある意味強制みたいなもんだから、そんな意識したことなかったけど…
連絡するくらいわけないしな
しっかし、俺としては鬱陶しくはあるぜ、
夜に二時間とか時間がながいながい」



「やっぱり仲良いなぁ
夜に２時間はすごいよ
だって時差あるから連絡とるのも大変そうじゃん」



「いや、俺はほぼほぼ寝てるけどな
どーせ、おんなじことしか話さねーし
大体こっちが夜に連絡すると向こうが日中だからなあ
なんだなんだかんだかあさ母さんに合わせないといけないし」



「でも君、器用だから
うたた寝ながらでもちゃんと聞いてそうだよね笑
相づちだけうちながら」


「というより何回も言われたら嫌でも自ずと耳に入ってくんだろ笑笑

…だからまー今度家に来いよ

いつか言ってたマジックルームにも
招待すっからさ、
Aみたいなマジシャンなら
親父も喜ぶしな」


「ん、ありがと
楽しみにしてる」



「いつがいい？」


「私はいつでもいいよ
今は仕事もないから暇すぎるし」


「んじゃ、日が遅いと母さんが煩いから
明日いいか？土曜だし」



オッケー、
そういったAはノートを取り出した



「じゃあ先生、さっきの続きもよろしく」


「お願い致します快斗先生、だろ？」



「むっ…んーそうだね、一応教わるもってくた身だし
…お願い致します…先生」


「……肝心なところが抜けてるけど……
ま、しょうがねっか


……今日は昨日とこの復習をやって…
これがそのプリントな」


相変わらず名前呼び捨てが慣れてないみたいだ


(まぁ、そのうち慣れるだろ

俺もいつの間にかAだし
……まぁ元からか)


「え、プリントわざわざわざもらってきたの？」

「先生がAの机の中に入れてたから勝手にもってきた

えっとここはぁ……」



ふと横をみると
Aがまた間近に感じて昨日のことを思い出しそうになった

あの宝石を月にかざしてAと見たとき、彼女の横顔を盗み見てたのは
言うまでもない
彼女が宝石の光に目を奪われて息を吞んだのも
彼女はspotlightを持っているしより光輝いているのはそれだけど
ナイトメアは真ん中は透けてなくて不思議な闇があったから神秘だった

その神秘的な光が彼女の目に映っていた

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