63:おまじない ページ14
(何気に俺恥ずかしいこといってるけど
kidの仮面で何とかなるもんな
けど、それでもさすがにこれは…)
「…ほんとに…」
布団で顔が隠れているAが言う
「え?」
「本当に、…守ってくれるの?」
ドキッとして、一瞬時間が止まったかと錯覚する
「…えぇ、勿論でございます…」
(やっべー…
いつになくAの甘えた声…
早く此処から出ねーと
そろそろ限界…)
「ですからA嬢、
さぁ…安心してお休み下さいね」
…Aをみると顔は見えないけど
さっき合わせた額だけみえた
それさえも可愛いくみえる
「ぅ////」
気付いたら、Aの声にならないような
それでいて甘い悲鳴が聞こえた
(あ…俺、額にキスしちゃった…
これは流石に色々とヤバイぜ)
「ぁ///…これ、おまじないな…」
なんて言って誤魔化す
もはや完全に仮面がはがれたし、
この言い訳も流石にキツいなと思いながら
Aの様子をみると
規則正しい呼吸が聞こえた
(あれ?これもしかして…)
そっと布団を捲ると
Aが静かに寝ていた
(な、なんだもう寝てるのか
もしかして勝手にして、勝手にドキドキしてたりとかしてねーよな……
マジそれは恥ずい
でも、さっき声は聞こえたし///
とにかく早く出ていかないといけねーよな)
そうは思いながらもAの寝顔に
しばらく見入っていた
今まで体調をくずした彼女の寝顔しかみていなかったせいか
顔色がよく、気持ちよさそうにみえてほっとした
《おやすみな、A》
出てく前、ふとベッドの下に
青いあの例のノートの隅がみえた
結局、あんだけ隠してたあれはなんだったのだろうか?
気になったけどなんか抜け掛する気にはなれなかった
取り合いしてた方が楽しいし
今日のところは見過ごそうかなと思った…
きっとAのせいだよな笑
俺が好奇心を優先しないなんて
もしかしたら俺の中でも
なにか変化しているのかもしれない
(いや、そりゃAと会えたことは大きかったのは前から知ってるけどな)
俺がクラスでのAと
こうやって最近みたいに俺といるときと
Aの雰囲気が違うなって感じるように
自分のことだから気付かないだけで
俺も違いがあるのかもしれない
本当の俺はどれだろうか
少なくとも前より今の方が良いし、
なにより心地よく感じる
部屋から見え始めた黄色い月を見上げながら
いつのまにか手にしていた圧倒的安心感を
大切にしないといけないと思った
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(名前)ラズリー(プロフ) - すかたん@小説書いてるおさん» 頑張れっp(^-^)q応援してる 私も更新頑張るっ (2015年6月12日 23時) (レス) id: 607bffb9fa (このIDを非表示/違反報告)
すかたん@小説書いてるお - (名前)ラズリーさん» 期末が嫌だああああぁ。相変わらず、私は占ツクをするけどね! (2015年6月12日 22時) (レス) id: 70ea24cba4 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ラズリー(プロフ) - そっか……もう期末なんだ 私の地元はつい最近中間終わったって聞いたよ?中2ね…私歳は言わなくて正解だったかもf(^_^;若いっていいな (2015年6月11日 20時) (レス) id: 607bffb9fa (このIDを非表示/違反報告)
すかたん@小説書いてるお - (名前)ラズリーさん» なるなる。私は中2だよ!もうすぐ期末っ(><) (2015年6月11日 18時) (レス) id: 70ea24cba4 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ラズリー(プロフ) - すかたん@小説書いてるおさん» と、年ですか………えっと…恥ずかしいので…そうだな、脱ゆとり世代です…だめかな…f(^_^; (2015年6月11日 10時) (レス) id: 607bffb9fa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ラズリー | 作成日時:2015年3月18日 23時