【刀剣乱舞】ちょっと待って？乗っ取られて出て行こうと思ったら思ったらレア5と初期刀と初鍛刀が付いてきたんですけど！？ (ページ29)

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引き続き三日月視点

「こぉんにちはぁ、きゃー！格好いい！お名前、なんて言うんですかぁ？」

見習いが来た。
主と比べて霊力が濁っていて、性格もきっと悪いんだな...と想像する。

ここで邪険に扱ってもいいが、こんのすけに「見習い様は政府のお偉い様の娘様ですから絶対に機嫌を損ねないでください」と土下座された。

政府の狐が土下座なんてするのを見るのは初めてで驚いたが...。
主に何かあっては困るからな。
少しばかり我慢しなくては。

「三日月宗近だ。好きなように呼んでもらって構わん。それより、お前の名前はなんて言うのだ？」

「白雪...ええっとぉ、お名前教えたら神隠しされるってコンコンに聞いたんだけどぉ...三日月様に神隠しされるならいいかなぁ」

おいおい聞き捨てならない言葉を発したぞ。
誰が誰を神隠しすると言ったのだ...。
ああ、長時間此奴と居ると体力と霊力が消耗される。

「大丈夫だ。俺は神隠しなどせん。そんな事をすれば見習いに悪いからな」

「やぁだぁー、見習いじゃなくて姫南と呼んでくださぃ～。...きゃっ、真名明かしちゃったぁ.....」

きゃっ、じゃねぇよきゃっ、じゃあ。
...おっと、荒ぶってしまったな。

取り敢えず話を切り替えて見習いを大広間へ連れて行く。

「見習いを連れて来たぞ。主、体調は大丈夫か？」

つい先ほどまで寝ていた主だが、『どうしても見習いちゃんの歓迎会をしたいの！可愛い子がいいなあ』と言うので大広間へ連れて行った。

だが、この状態の主の所に見習いを連れて来たのが悪かったのかもしれない。

見習いの悪の霊力によって、主の顔色が少し悪くなってしまったのだ。

吐きそうになる主を見て、マズイと思い数珠丸と大典太を呼ぶ。

主は『こんな時くらい兄弟達と居させてあげて...』と苦しそうに言うが、俺たちは兄弟よりも主の方が大切だ。

「今はそんな事を言ってる場合じゃないだろう！主は病弱なんだ、さっさと三日月は主を病室へ運べ！」

そう主の初期刀の蜂須賀が叫ぶ。
彼もまた主の事を心配している。

見ていると、左文字派の初鍛刀の小夜左文字もソワソワと心配しているらしい。

俺は主の味方だと思われるレア5太刀とこの2人を連れて病室へ行く。

看病5割、あの見習いと一緒の空気を吸いたくなかったのが5割だ。

皆もそうらしい。

俺たちはそれに必死で気づかなかった。

見習いの「三日月様に媚売って...乗っ取ってやる」と言う声が。