【刀剣乱舞】ちょっと待って？乗っ取られて出て行こうと思ったら思ったらレア5と初期刀と初鍛刀が付いてきたんですけど！？ (ページ28)

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引き続き三日月視点

「一週間後に見習い様が来られることになりました」

そうこんのすけが告げる。
因みに主は粟田口のお守りに霊力を入れ、その疲れで熱が出ているのだ。

人数が多い為、霊力の使いすぎで倒れてしまったのだろう。
主は自分が霊力少ないと思ってるからな...。
霊力が本当に少ない人は一度に２つくらいしかお守りは作れないだろう。

だが、目を疑う光景が見られた。
夕餉の為に粟田口短刀を呼ぶように一期に言われ、室内まで行く。

そこで粟田口派の短刀達が裏で文句を言っていたのを目撃してしまったのだ。

「また熱かよ...」

「絶対にあれは三日月に心配してもらいたいからでしょ～」

「勘弁してくださいよって感じです。どうして大典太様もあの嘘に関わるのでしょうか...」

「大包平様もよく構いに行ってますよね。鶯丸様が可哀想だと思わないのでしょうか？」

「見習いに乗っ取られてもっと遊んでもらいたいです」

「それ良いな！あーあ、見習いさっさと来ないかな」

巫山戯たことを言うな...。
あの熱はお前らの為に犠牲にした熱だぞ！？
それをこんな裏でコソコソと文句を...。

「おお、ここに居たのか。そろそろ夕餉の時間だぞ」

殺気を抑えながらいつものようにホケホケと笑う。
まぁ、本当に殺気を隠せてたのかはどうかは分からないがな。
だが、粟田口の子らには気付かれなかったようだ。

そこから厨まで行き、主の分と俺の分。そして看病している数珠丸と大典太の所へ持って行く。

「入るぞ」

呼びかけ、そのまま病室へ入って行く。
しかし、流石はレア5の２振り。
俺の殺気などとうに見抜いて居たようだ。

「どうしたんだ？何かあったのか？」

「主の前でそんなに感情に過敏になってはいけませんよ」

数珠丸にそう諭され、大典太には粟田口派が主の悪口を言っていたと小声で囁く。

『ああ、やっぱり皆そう思ってたんだね』

寝ていた筈の主が起きて来てそう悲しそうに微笑む。
その顔を見ると、とても悲しい気持ちになってくる。

『だって...大典太も数珠丸も...それに三日月も今私が独占しちゃってる。
数珠丸は兄弟の青江が。大典太は前田くんが。
三日月は三条の皆が居るのに』

小烏丸さんもお爺ちゃん達から、大包平さんも鶯丸さんと平野くんから。

取っちゃう私が悪いんだよと言った主にさっきの粟田口派の悪口が通り抜ける。

俺達だけでも主を護る。

そう...決意した。