【刀剣乱舞】ちょっと待って？乗っ取られて出て行こうと思ったら思ったらレア5と初期刀と初鍛刀が付いてきたんですけど！？ (ページ21)

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『もう一度だけ。鶴丸国永...貴方の主になってもいい？』

そう尋ねるとパアッと顔が明るくなり、鶴丸国永以外の刀剣男士は顔を曇らせる。

「ダメだ主。あいつは主を裏切ったんだぞ」
「そうだ、主...」

『お願い、私を信じて。...彼はあの見習いの言霊のせいで操られてたの。一度でも見習いを主だと思ってしまえばもう言霊に支配される...それでもその言霊を私の力を借りてまで振り切ってあの見習いを裏切ってきてくれたんだ。鶴丸国永をもう一度だけ信じよう』

私がそう言うと皆ムッとしていたけれど、1人貞ちゃんが歩いて鶴丸国永の元へ行く。

「じゃあこれから宜しくな！鶴さん。でも...主に何かあったら俺はいつでも殺せるからな」

「っ...貞坊...。ありがとう...」

それを幕開けに皆きちんと挨拶してくれる。
最後まで信じないと言っていた宗近さんも、
「次は無いからな」と言いながらちゃんと歓迎してくれた。

そこまでは良かった。
だけれど、彼のカミングアウトにより暖かい空気がかき消される。

「それと...皆一度あの見習いを主と認めた...と言っただろう。だけれど、一度も認めていない奴がいる」

ゴクリと皆一斉に喉を鳴らす。
私の事を最初から信じていてくれて、その後もずっと私の事を信じてくれていて残っている人物がいる。ということだ。

「頼む...鳴狐を助けてやってくれ」

その人物はよく知っている

【寡黙だけれども、きちんとコミュニケーションを取ってくれて本丸を初期から支えてくれていたお小夜の次に来てくれた子だ】

『なん...で、ついて来てくれなかったの...』

それならあんな見習いに従わなくても良かったのに。

「脅されていた...らしい。もし、きみに告げ口すれば、ついていけば、きみを殺す...と」

鶴丸国永は涙を大きい目に溜めて今にも泣きそうだった。
...助けたい。

鳴狐は夜伽にも参加していないらしい。
打刀、太刀、大太刀は役に立たなそう。
現に鶴丸国永以外その見習いに惑わされているそうだから。

『...分かった。お願い皆...わがままでごめんなさい...鳴狐を助けてあげて』

私がそう言うと、「勿論だぜ！」という声や、「やはり...鳴狐は操られていなかったのか...それならば助けなくてはならない」など、皆が一斉に頷いてくれた。

私の事を信じてくれて有難う。
私は必ず鳴狐をあのブラック見習い本丸から連れ戻してくるんだから！