30あまり4つめ。 ページ34
。
ミッド「ようやく終了ね。それじゃあ結果をご覧なさい！」
モニターに表示された自分の名前。その隣の4の文字は、自分が4位であることを示していた。が、Aは順位が表示されたモニターではなく、会場に設置されたカメラを見上げていた。
八百万「Aさん、…？」
八百万が声をかければ、ぱっと振り返って笑う。彼女はいつも通りだった。
『なぁに？』
八百万「……いえ…。」
ミッドナイトの説明を聞き流しながら、Aは既にそこまで迫ってきている眠気と戦っていた。個性のキャパシティオーバーだった。
ミッド「そして次からいよいよ本番よ！！ここからは取材陣も白熱してくるよ！キバリなさい！！！」
大きく響いた声に、Aの眠気が少しだけ飛んだ。くわ、と小さく欠伸を漏らし、目をこすって前を向く。
「さーて第二種目よ！！私はもう知ってるけど〜…何かしら！！？言ってるそばから
コレよ！！！！」
『き、ばせん…？』
聞きなれない単語。Aは首を傾げる。ミッドナイトが騎馬戦のやり方を説明しているのを聞き、ポイントを計算する。
『150…、いや200くらい…？』
指を折って計算し終わると、Aはぱっと顔を上げる。すると、ミッドナイトが鞭をピシャンと鳴らした。
ミッド「そして…1位に与えられる
1000万！！！！」
『わあ、』
Aは思わず声に出る。それぐらい、知らない数字であった。一斉に緑谷の方に視線を移す。Aもにこにこしながら緑谷を見やる。一気に緑谷への視線が変わった。
その後のミッドナイトの説明の間も、緑谷への視線でほとんど誰も聞いていなかったように思う。
───────
─────
──
砂藤「俺と組め！！」
芦戸「えー爆豪私と組も！？」
青山「僕でしょねえ？」
爆豪が群がられている中、Aは周りの人の声掛けに断りを入れながらゆっくり歩き出す。と、
「加楽多！！！！俺と組め！！！！」
急に大きく声をかけられ、びくっと肩を跳ねさせつつ振り返る。そこにはあの日既視感がある、とAが感じたB組生徒。
「A組のヤツと組とよォ！物間がうるせェけどよ、あん時ガキを泣き止ましたオマエと俺は組みてェんだ！！！」
『……いいよー。わたしA。加楽多A。よろしくね！』
「っし！！応！！俺は鉄哲徹鐵だ！よろしくな！！」
騎馬戦が始まる。
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ちゅる(プロフ) - すごく面白くて初めて感想描いてみました、、いままで読んできた小説の中で一番設定が好きです！ (11月11日 0時) (
レス) id: aed173f286 (このIDを非表示/違反報告)
えと(プロフ) - 応援してます！ (2023年2月21日 2時) (レス) id: ee7dad60ab (このIDを非表示/違反報告)
⚪︎△ - 家での様子見てみたいです！おうえんしてます！！ (2022年12月7日 20時) (レス) id: 5a19af4b70 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - この作品一番好きです！ 応援してます！！ (2022年12月6日 22時) (レス) @page36 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 可愛い 好きすぎます 頑張ってください!! (2022年9月20日 17時) (レス) @page29 id: badda1f22b (このIDを非表示/違反報告)
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