20あまり5つめ。 ページ25
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『電気くんは、たぶん少しだけなら、電気、体制あると思うんだ。…でも、
電気くん、はなして…』
八百万は驚いた。加楽多Aという人物は、あまり喋らず、知識をひけらかすような性格ではないから、こういう、なんというか、微妙に偏った学力を備えていたのが意外だった。
「ちっ、…クソっ」
ドサッと放られた上鳴。形勢が傾く。そのとき、手を挙げていた敵の腕を、弾丸が貫いた。
根津「ごめんよ皆。遅くなったね、すぐ動ける者をかき集めて来た」
そこに、飯田の声が響いた。
飯田「1-A、クラス委員長飯田天哉！！
ただいま戻りました！！！」
飯田が、USJを抜け出し、雄英まで走っていたのだった。Aは驚いて、そして笑った。やっと、安心できる。耳郎と八百万も同じようにため息をついた。
上鳴「が、加楽多ァー！！やっぱAって呼ばせてくれ！！！」
キャパオーバーから解けた上鳴がAに飛びつこうと駆け出す。それを耳郎が止める。
『もどろ、っか』
八百万「ええ」
耳郎「うん。」
上鳴「死ぬかと思ったわ…」
あっ、と足を止め、ふわっと髪を靡かせて、Aは刀を拾い上げた。
『…ありがとう。』
音も立てずに優しく刀を置いて、Aはまた立ち上がった。今度こそ、出入口を目指して歩き出す。
上鳴「そういやさ、加楽多よく考えたよな、いつもなんかぼーっとしてんじゃん？？意外だったわ」
何度か目を瞬いて、それからいつも通り微笑んでいて、とても、満足気だった。何も言わなかったが、Aは少し、足を早めた。
───あれはわたしがやったんじゃないんだ。個性を、といてなかっただけだから。あれは、
なぜ言わなかったかは、Aでしか分からないことだけれど。
───────
─────
──
塚内「16…17…18……両足重傷の彼を除いて……ほぼ全員無事か」
警察が敵を連れ出す中、安否確認がされた。いないのは緑谷だけだった。クラスメイトがどこにいただのと話し出す。
塚内「とりあえず生徒らは教室へ戻ってもらおう。すぐ事情聴取ってわけにもいかんだろ」
蛙吹「刑事さん、相澤先生は…」
相澤やオールマイトの話を聴きながらも、Aは既に強い睡魔と戦っていた。キャパオーバーという訳では無い、単純に非現実的さに疲れてしまったのだった。
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ちゅる(プロフ) - すごく面白くて初めて感想描いてみました、、いままで読んできた小説の中で一番設定が好きです！ (11月11日 0時) (
レス) id: aed173f286 (このIDを非表示/違反報告)
えと(プロフ) - 応援してます！ (2023年2月21日 2時) (レス) id: ee7dad60ab (このIDを非表示/違反報告)
⚪︎△ - 家での様子見てみたいです！おうえんしてます！！ (2022年12月7日 20時) (レス) id: 5a19af4b70 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - この作品一番好きです！ 応援してます！！ (2022年12月6日 22時) (レス) @page36 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 可愛い 好きすぎます 頑張ってください!! (2022年9月20日 17時) (レス) @page29 id: badda1f22b (このIDを非表示/違反報告)
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