3つめ。 ページ3
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「おい、これ落としたぞ。」
雨上がり。なんの考えも持たずに、Aはふらふらと街を歩いていた。片手にはうさぎのぬいぐるみを持っていて、まっすぐな黄金色の髪がふわりと風に揺れた。
『…あ、』
紅と白の入り交じった髪に、左右非対称の瞳、現代社会では珍しくない容姿であったが、世界をあまりよく知らないAは、『派手だなぁ』と思う。それが口に出ていたらしく、目の前の彼は首を傾げる。
「お前も大概だろ」
その通り。彼を派手だと言うならば、綺麗な黄金色の髪に、夜空を溶かしたような青の瞳、彼女もまた、派手の部類に入ると言えば、入るものだった。
『そうかもね、うん、ありがとう』
拾った絆創膏を受け取って、不思議な少女は背を向けた。絆創膏1枚など放っておけばいいものを、これを拾った側もまた少し不透明というか、天然というか、割とずれている側の人間であった。
2人はいずれクラスメイトになることなど知らずに、それぞれの方向に歩いた。
『うん、優しいひとだったね
うさぎさんも、そう思う？うん、そうだね、
また、雨が降りそうだね。』
・
冬美「焦凍？おかえり。どこに行ってきたの？」
扉を閉めた音に反応して、奥から姉である冬美がエプロンのまま出てきた。靴紐を解きつつ、焦凍と呼ばれた彼は答える。
焦凍「あぁ、少し走って来た。」
冬美「そうなんだ。あれ焦凍、手、汚れてるよ？洗っておいで」
焦凍「あぁ、さっき絆創膏拾ったから」
冬美「絆創膏？」
スリッパに足を通して、靴をそろえた弟に、誰の？と姉は聞く。洗面所に向かいつつ、出会った少女について話した。女の子と聞いて少しワクワクし始めた姉を片手で制して、彼、轟焦凍は手のひらを握った。
次に出会うのは、約3ヶ月後。
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ちゅる(プロフ) - すごく面白くて初めて感想描いてみました、、いままで読んできた小説の中で一番設定が好きです！ (11月11日 0時) (
レス) id: aed173f286 (このIDを非表示/違反報告)
えと(プロフ) - 応援してます！ (2023年2月21日 2時) (レス) id: ee7dad60ab (このIDを非表示/違反報告)
⚪︎△ - 家での様子見てみたいです！おうえんしてます！！ (2022年12月7日 20時) (レス) id: 5a19af4b70 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - この作品一番好きです！ 応援してます！！ (2022年12月6日 22時) (レス) @page36 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 可愛い 好きすぎます 頑張ってください!! (2022年9月20日 17時) (レス) @page29 id: badda1f22b (このIDを非表示/違反報告)
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