10あまり6つめ。 ページ16
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砂藤「おぉ！！！」
上鳴「なんだアレ！？」
瀬呂「防いだ！！？」
Aに攻撃が届かなかったのは、壁が突き出すようにしてAの前に壁を作っていたからだった。
『ありがとう、』
Aは近接戦闘のやり方など分からない。教わっていないからだ。勉強
何度も爆破を浴びる変形した壁。爆豪はひたすらに、苛立ちをぶつけるように爆破を続けた。
上鳴「なぁ、オイあれ……」
切島「爆豪……アイツ、
緑谷に負けたからか知んねぇけどよ、加楽多に…八つ当たりしてねぇか？」
モニター越しの爆豪が瞳に写しているのは、Aではなかった、緑谷出久という、己が負けた相手だった。
Aはそれを分かっている。それでも、好奇心が勝ったのだ。どうにも、爆豪と戦いたい気持ちを殺してやることは出来なかった。
爆豪「てめぇっ、クッソ！！！何でだ！！！」
爆豪はひたすらに怒鳴った。怒鳴ったまま、爆破を続けた。壁も、ひたすらにAを守った。
そして_____
オール「タイム、アップだ……爆豪少年……」
双方無傷で、試合は終了となった。
脱落したように、爆豪は演習会場をあとにした。
Aは1人、その場にうずくまる。そのまま、そっと床に触れた。目を閉じて、いつもの様に口角を上げる。
『ごめんね、ありがとう。ばくはつ、痛くなかった？……そっか、うん、ありがとう。ごめんね、ありがとう。』
最後にまたね、と一言残し、Aは演習会場をあとにした。モニタールームにゆったりとした足取りで戻ってくる。
耳郎「A……！」
八百万「Aさん！」
蛙吹「Aちゃん…！」
切島「加楽多！」
大勢がAに駆け寄った。Aはにこりと笑っていつも通りに、とは行かず。Aはふらり、と八百万に倒れ込む。慌ててAを受け止めた八百万。身長差がある分、酷く軽く感じた。
耳郎「A！？」
葉隠「Aちゃん！！」
八百万「大丈夫。眠っているだけですわ。外傷もございませんし、個性のキャパオーバーでしょうか。」
八百万の診断は正しかった。
Aの個性は本来であれば、おもちゃを操ることや会話をすること。ましてや壁などといった本来であれば、気にもかけないもの。操る範囲にないものなのだ。遊べる、と思えても、個性がそれに着いてこない。キャパオーバーは、当たり前だった。
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ちゅる(プロフ) - すごく面白くて初めて感想描いてみました、、いままで読んできた小説の中で一番設定が好きです！ (11月11日 0時) (
レス) id: aed173f286 (このIDを非表示/違反報告)
えと(プロフ) - 応援してます！ (2023年2月21日 2時) (レス) id: ee7dad60ab (このIDを非表示/違反報告)
⚪︎△ - 家での様子見てみたいです！おうえんしてます！！ (2022年12月7日 20時) (レス) id: 5a19af4b70 (このIDを非表示/違反報告)
ここ - この作品一番好きです！ 応援してます！！ (2022年12月6日 22時) (レス) @page36 id: 9bac72a933 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 可愛い 好きすぎます 頑張ってください!! (2022年9月20日 17時) (レス) @page29 id: badda1f22b (このIDを非表示/違反報告)
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