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コンサートから数日経って目の前には辛い現実が…
あー、切実にあの時に戻りたいって思う。
そう思いながら大学が終わった帰り道をとぼとぼと歩く。
そんなこんなでマンションに着いてエントランスのドアのオートロックを解除し中に入ろうとしたとき、
「ラッキー。」
なんて言って通り抜けてく人影が見えた。
え…?
今の人なに。
私が開けたドアをラッキーとか言って通り抜けるなんて。
なんかちょっとムカつく。
ていうかまず不審者とかだったらやばいんじゃ…
そう思い恐る恐る私もドアの向こうのエレベーターに向かうと…
「よっ。」
『わ!』
案の定そいつはそこに居て、しかもなんか馴れ馴れしい。
顔を上げてよく見てみるとそこに居たのは菊池風磨だった。
『もー不審者かと思ったじゃん!バカぁ!』
「失礼だな、人を不審者扱いすんなよ。」
『だって怪しかったんだもん。
あ、エレベーター来た。』
私は来たエレベーターに乗った。
なんか今日のきくち、めんどくさいからドア閉めちゃえ。
そしたら閉めようとした瞬間に入って来て。
「お前!俺を今置いていこうとしただろ!」
『げっ、そそそんなことないですよ、あはははは。』
「は、今ぜってぇドア閉めようとしてた。」
『別にいいじゃん、乗れたんだから。』
うるさいなーと思いつつも、すぐ着くから我慢我慢。
『じゃあね。』
ドアが開いたから降りよう。
そう思った時。
「待って。」
きくちに手を捕まれ引き止められた。
『え?なにっ!
あー!』
エレベーターの中に引き戻されたと思ったら、ドアの閉ボタンを押されそのまま上の階へ。
『ちょっと何すんのよ!』
「いや、暇だったら俺の部屋来ないかなーって思ったから。」
何言ってんのこの人。
自分がアイドルだって自覚してんの?
行ったら私、ファンに殺されるよ。
『暇だけどさすがにそれはできないかなー。』
「暇なら別にいいじゃん。
コンサートで俺のファンサ無視したAちゃん。」
『ん?』
「まあまあその事について話そうって。」
そう言われて私はきくちの部屋に連れていかれたのでした。
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フクフクがかり(プロフ) - とても面白いです!更新まってます! (2018年7月5日 16時) (レス) id: d2823985a1 (このIDを非表示/違反報告)
hiyo - サイコーーーー (2018年5月23日 20時) (レス) id: b9bc295153 (このIDを非表示/違反報告)
ふま - 更新楽しみ! (2018年5月5日 4時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2018年4月29日 7時) (レス) id: e42b9a9f74 (このIDを非表示/違反報告)
なな - ふうまくーん!! (2018年4月16日 20時) (レス) id: b8ea8cbed1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆかたん | 作成日時:2018年4月11日 9時