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頼んだカクテルが届いて落ち着いた頃、
「Aちゃんってさ俺らのファンだよね。」
俺はそう話しかけた。
『…!
そ、そうですけど…?』
「俺じゃなくて中島のファン、なんだよね?」
『え!なんで知ってるの!?』
そうしたらその程度のことでめっちゃ驚くAちゃん。
何回もコンサートとか来てるんだからいい加減覚えるわ。
てか同じマンションだしな。
でもそれは今言ったらうるさくなりそうだからまた後で言うことにした。
『なんかごめんなさい、あなたのファンじゃなくて…』
話していると今度はそんなことを言い出した。
こういうところ、ちょっと可愛いと思ってしまう。
そんな彼女をからかいたくなって、俺は冗談混じりにこんなことを言ってみた。
「そう思うんだったら俺のファンになってくれてもいいんだぜ?」
『それはないです。
私にとって健人くんは大事な人なんで。』
そしたら彼女は思った以上に真面目に返してきた。
そんなに中島が好きなのか。
そう思うとなんかもう逆に笑えてきた。
中島そんなに好きかよって。
そこもAちゃんの良さかなーって。
それにしてもAちゃん、さっきからカクテルばっか飲んでるんだよな。
『ねぇ、これもう一杯飲みたい。』
「まじで?大丈夫?」
『うん、別にそこまで強くなかったし。』
確かにこのカクテルは弱いし、もう一杯ぐらいなら大丈夫だろう。
そう思い俺はまた同じカクテルを頼んであげた。
この時、俺が止めてあげていれば面倒なことにはならなかったのかな。
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フクフクがかり(プロフ) - とても面白いです!更新まってます! (2018年7月5日 16時) (レス) id: d2823985a1 (このIDを非表示/違反報告)
hiyo - サイコーーーー (2018年5月23日 20時) (レス) id: b9bc295153 (このIDを非表示/違反報告)
ふま - 更新楽しみ! (2018年5月5日 4時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2018年4月29日 7時) (レス) id: e42b9a9f74 (このIDを非表示/違反報告)
なな - ふうまくーん!! (2018年4月16日 20時) (レス) id: b8ea8cbed1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆかたん | 作成日時:2018年4月11日 9時