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☆13 ページ14

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『いただきます。』



「ん、どうぞ。」




用意してくれた朝ごはんは、パンと目玉焼き。





意外と平凡。




『ここは豪華な朝ごはん作って驚かせてくれるとかじゃないんですね。』




「お前俺にそんなん期待してんの?」




『してないです。』





やっぱりアイドルの現実ってこんなもんなんですかねー。






「これでも目玉焼き作ってあげただけ感謝してよな。

普段はパンだけなんだから。」





『あ、はい。

ありがとうございます。』







なんてパンをつまみながら会話する。




案外きくちと普通に話せてる自分がいる。






『きくちって今日仕事とかないの?』





「あぁ、休み。

最近はあんまり仕事ないから暇。」







『ふーん、羨ましい。』







「でも、もうすぐツアー始まるからリハとか忙しくなる。」







『そっか。』





リハの様子って会報ぐらいでしか見ないけどやっぱり毎日練習してたりすんのかな。






「お前は?」





『え、何が?』





「今日暇なの?」





『うん!今日は水曜日だから全休〜』





「は、お前なに言ってんの?

今日火曜日だけど。」





『え!うそ!!』





慌ててスマホで日付を見ると火曜日と間違えなく書いてある。





火曜日は二限からだから…





時間を見ると今は9時。





今から準備すれば間に合いそう。








『ヤバい!行かなきゃ!』




「まじで?慌ただしいやつだなー」





『もっと早く教えてくれればよかったんだよ〜!』





「いや、俺知らねーし笑」






きくちに文句をぶつけながら自分の荷物をまとめる。







『朝ごはんありがとう!

普通に美味しかった!』





「なんだよ、普通って。」





『普通は普通!』






そう言い切り勝手に出て行こうとしたら、玄関まできくちも付いてきてくれた。






『なんか見送りまでありがとね。

一晩迷惑おかけしました。』






「ほんとだよ、お前のおかげで無駄に疲れたわ〜。

まじで俺に感謝しろよな。」





『はいはい、ありがとうございますー。』





「ん。じゃ、またな。」





『うん、バイバイ。』






そう言ってきくちの家を出る。





いくら同じマンションに居たって、こんな上の階にもう来ることはないんだろうな。





最後であろう最上階のフロアをあとにして、私はエレベーターに乗り込んだ。









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フクフクがかり(プロフ) - とても面白いです!更新まってます! (2018年7月5日 16時) (レス) id: d2823985a1 (このIDを非表示/違反報告)
hiyo - サイコーーーー (2018年5月23日 20時) (レス) id: b9bc295153 (このIDを非表示/違反報告)
ふま - 更新楽しみ! (2018年5月5日 4時) (レス) id: 61e4e164fd (このIDを非表示/違反報告)
ぴよ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2018年4月29日 7時) (レス) id: e42b9a9f74 (このIDを非表示/違反報告)
なな - ふうまくーん!! (2018年4月16日 20時) (レス) id: b8ea8cbed1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆかたん | 作成日時:2018年4月11日 9時

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