10日目 ページ30
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…寒い。
肌に直接触れる空気が体温を奪われていくその感覚に意識がはっきりしていく。
寝起きでもそこだけははっきりとしているそれが我慢ならずに熱源を求めてシーツに手を這わせて探してみるもいたずらに体か冷えていくだけ
諦めて丸まっていようと、手を引っ込めようとすれば指を絡め取られる。さわさわと丁寧に、少しばかりくすぐったさを感じる手付きで頬を撫でてくるその手に擦り寄る。あったかい
「俺を探してたの?」
『んー』
投げ掛けられる質問に曖昧な返事を返せば「かわいいね」と笑う彼。ちゅっ、と頬にキスを一つ。
あえて隠していても見抜かれるものらしい。
「体は?しんどくない?」
『だるい、腰痛い』
「……はっちゃけ過ぎました」
ゴメンナサイ、という素直に謝る彼の言葉を(駅前のスイーツを希望しつつ)受け入れて、ゆっくりと体を起こせば
彼はまさかのパンイチ、私は下着に彼のと思われるシャツを着ていた。
『……っぐ』
「無理しちゃダーメ」
まぁ、何となく予想してた通りズキッとした痛みと違和感を腰に覚えて声が漏れ出る。
そへを見かねた彼の逞しい腕二本が私を引き寄せて分厚い胸板へと倒れ込んだ。
感謝は伝えつつ…だがあえて言わさせて貰うと無理をさせてきたのはこの男であることを忘れてはいけない。
しかもこれ新年1発目である。元旦なのに。
『…あっそうだ』
「んー?」
擦り寄ってくる紀章さんから少しばかり距離を取って向き直る。「どーしたの?」と首を傾げながらも律儀に同じように向き直ってくれる彼に思わず頬を緩むがそこはしっかりと。
『新年明けましておめでとうございます。
今年もまたよろしくお願い致します。』
「…!新年明けましておめでとうございます。
此方こそまた1年宜しくお願い致します。」
きちんと2人で頭を下げて
そこから顔を見合わせて互いの格好を笑いつつ、また彼の胸板へと飛び込んだ。
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愛夢(プロフ) - 紀章さん好きには堪らない作品ありがとうございます!!更新頑張ってください! (2023年2月6日 18時) (レス) id: 1fb4caaf97 (このIDを非表示/違反報告)
最小幹部 - Yuiさん» Yuiさん、返信大変遅くなってしまい申し訳ありません。コメントありがとうございます!マイペースに更新しているのでまた覗いて頂ければ幸いです(*^^*) (2022年2月6日 20時) (レス) id: 1b7127d9e3 (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - 紀章さんファンなんで小説を作成してくれてすごい嬉しいです!続きを楽しみにしてます! (2022年1月16日 13時) (レス) @page5 id: 3c14c8fbd4 (このIDを非表示/違反報告)
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