2日目 ページ3
【Tukasa‐side】
一ヶ月と半月の休業。
決して短いとは言えないその期間で、溜まってしまったお仕事は当然少ないわけがない。
あんなことがあったんだから仕方が無い、と笑って許してくださったスタッフさんや監督には感謝してもし切れない。
とは言え、休んでしまったのは私だし、復帰を信じてギリギリまで待ってて下さった彼らのためにも復帰して暫くは溜まったお仕事の消化へと駆け回ることになって早数日。
『出会いに飢えている。』
「俺と出会ったのに…?」
独り心地の呟きに秒速で反応して、えっ…ウソ……みたいな雰囲気と相まって全力で耳を垂れ下げた子犬(震えてる)
浮気予告…?えっ…?と結構ガチ目にショックを受けている様子の彼に慌てて違う違うと否定に入ってから説明へ。
『復帰してからのお仕事文字通り”私待ち”の状態なんですよ
それで、掛け合いの場面とかあるともう相手方の声が流れてくるんですけど
でも…実際にブース内は私一人だけだし
一人だから終わるの早くて、誰かとすれ違うこともない…』
「寂しいと」
『寂”し”い”…!』
いや、しょうがないんだけど。そうなんだけどさ!
中々切ないからねブース内一人は!
声は響く、だが周りには誰も居ない!!
マイク前で誰かにぶつかることはない!何よりだけども!!
『こう…回数を重ねてくごとに悲しみが増していく…!』
「おーよしよし、旦那いる?」
『い”る”』
「おー…こりゃキテんな」
両手を広げる紀章さんの腕の中へとダイブすれば、優しく頭と背中を撫でられる。紀章さんと顔会わせられるだけまだ幸せだけども、流石にラインばっかだと顔見たくなる。
『…因みに紀章さん、明日は』
「ロデオ」
『うぁあああああああ!!!!!!』
‐‐‐
早くもランキング入り…!?ありがとうございます<(_ _)>
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愛夢(プロフ) - 紀章さん好きには堪らない作品ありがとうございます!!更新頑張ってください! (2023年2月6日 18時) (レス) id: 1fb4caaf97 (このIDを非表示/違反報告)
最小幹部 - Yuiさん» Yuiさん、返信大変遅くなってしまい申し訳ありません。コメントありがとうございます!マイペースに更新しているのでまた覗いて頂ければ幸いです(*^^*) (2022年2月6日 20時) (レス) id: 1b7127d9e3 (このIDを非表示/違反報告)
Yui(プロフ) - 紀章さんファンなんで小説を作成してくれてすごい嬉しいです!続きを楽しみにしてます! (2022年1月16日 13時) (レス) @page5 id: 3c14c8fbd4 (このIDを非表示/違反報告)
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