[d!]我々と4年目の第1歩を。[建国記念] (ページ16)

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2人で黙々と書類仕事を進めていたのだが、そろそろ頃合かと思い、ポケットから小瓶を取り出す。

それから、トントンがこちらを見るようにわざと声を上げて、それから見せ付けるように喉に流し込む。

『つっ、かれたぁ』

｢手伝わせてすまん、な_ってお前毒飲むなぁ！！！って毒ぅ！？！？｣

案の定、こちらを向いたトントンだったが、あまりにもキレッキレなツッコミが飛んできたため吹き出しそうになる。

｢それほんまもんの毒か？｣

『ペ神から貰ったから多分そうやで』

私から小瓶を取りあげ、それを凝視するトントンからの質問にすぐさま返事をすれば、トントンは眉をひそめた。

｢成分的には大丈夫そうやけど、お前なんで毒なんか…｣

阿呆やろ、

そう言って心底理解できない、という風な顔をこちらに向けてくるトントン。

『だから、トントンに構ってほしいんやってばー。』

半分ふざけたようにそう言えば、

｢ええねんそういうのは、｣

と、何故か機嫌を損ねてしまったトントンが顔を背ける。

『ま、って…あたま、いたい、』

急に頭痛が襲う。

痛い。

｢A、A、大丈夫か！？｣

すぐさま振り返って心配そうな顔をするトントンにまた胸がざわめく。

『嘘、頭痛くない』

誤魔化すようにそう言えば、安心したような怒ったような顔をしたトントンが口を開いた為、

『説教は勘弁！！！！』

と、その場から逃れるために扉を押し開けた。

この心のざわめきはまだトントンには秘密。

((勘違いするっちゅーねん))