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アリスside
カッコ良くて、優しくって、男らしくて。
さりげなく、エスコートしてくれるし。
まさにマンガに出てくる『ヒロインの彼氏』。
自分の事を一番に考えてくれる、王子サマみたいな。
プラス、成績だってきっといいし。
スポーツ万能。成績優秀(←多分。。)。
何から何まで完璧な人。
それに加え、眩しい笑顔が私の心を掴んだ。
クラスメイトの女子たち…いや、学年の女子がもてはやすのもよく分かった。
一目惚れ、した。
こんな人が彼氏だったら、きっと絶対に幸せにしてくれる。
私はそんな人の彼女になりたい。
マンガのヒロインも夢じゃないなぁ、なんて考えたこともあった。
…だけど。
自己紹介のあとの休み時間の事だった。
『ねぇねぇ、アリスちゃんはチトセ君にも気になる人がいるなんて知ってた?』
『…え?』
何ソレ。
『何かね、この前チトセ君に告白した友達が言ってたんだけどっ!好きな子いるからって断られちゃったらしいのっ。』
『嘘ーっ!ソレホントなのっ?』
皆がきゃあきゃあ言って、騒いでいる。
チトセ君にも好きな人がいるって分かって。
どこのだれかなんて、分かんない。
…けど、私の心に爪跡を残すには十分の情報だった。
ショックだった。
一目惚れだからってバカにされるかもしれない。
でも、これは人生で初めての、正真正銘の『初恋』。
本気、だった。
次の時間の昼休みに視界に入った金色の髪をした女の子。
『あの子って…』
『え、あぁ!フウカの事?話してきたら?愛想いいし、話しやすいし。きっと仲良くなれるよ!』
フウカ。私が初めて来たとき、可愛いなぁって思った子。
それは、さっきチトセ君の話に花を咲かせていたクラスメイトの女子たちが言っていた名前。
『隣のクラスのエリカちゃんとかかなぁ。』
『いやいや、レミじゃない?ほら、何か仲良かったし。』
あーだこーだ言っていた皆の話を振り切るように、ある女の子が言った。
『ちょっと!大事な子、忘れてないっ?』
『?…あ、セイラちゃん?』
『確かに。その子もあり得るわよね。』
納得した女子たちに、ノンノンと言って目を細めたその子。
『いや、そうじゃなくて。ほら。』
そう言って指をさした先にいたのが…フウカだった。
『幼なじみで、親同士仲良くて、何でも言えて?そんな子がチトセ君の好きな子じゃないの?』
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カメレオン(プロフ) - 莉央さん» 久しぶり!!!すぎて一瞬時が止まったよ😆元気だった!? (2022年4月26日 6時) (レス) id: 7a4cbd292a (このIDを非表示/違反報告)
莉央 - お久しぶり!!!莉央だよ!!!!! (2022年4月25日 12時) (レス) id: 045daae5eb (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - 続編行きまーすっ!応援、ありがとーございまーすっ!頑張ります! (2020年2月24日 1時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - 莉央さん» え―っ!めっちゃ残念!せっかく友達になれたのに…。でも、これからも頑張ってね!ありがとう! (2020年2月23日 15時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
莉央 - ケイ!わたし占ツク辞める!!ごめんね!理由はここで話すと長いからアイリに聞いて!! (2020年2月22日 14時) (レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ケイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時:2019年9月16日 18時