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フウカside
フ「…目ぇ、覚めたんだ…。」
肩の力が抜けて、結構どうでもいいことを呟く。
突然のご登場に頭が付いていきません←
だって、信じられないじゃん。
さっきまで、な・ぜ・か意識がぶっ飛んで気を失ってた…アイツが目の前にいるなんてさ。
はぁとため息をついた『彼』はあたしに近寄ってきた。
「そんなことより『ありがとう』だろ。」
そう言って微笑んだ顔を見て、やっと実感した。
フ「っチトセぇ…。」
ぐしゃっと顔の表情がつぶれて、片方の腕で顔を隠す。
泣くなよとだけ言って、グイとあたしの腕を上に引っ張り上げるチトセ。
そしてグリグリとあたしの頭を掻きまわした。
チ「ホント、お前って…人を焦らせるのが好きだよなぁ。」
そこで、倒れてきていたトゲが頭のすぐ上で止まってることに気付く。
チトセが危ない所で止めてくれたんだ。
じゃなかったら、今頃あたし…。
背筋に氷が差し込まれたようにゾッとして、寒気がする。
涙もさっきより…多めに出てきてしまった。
助けてありがとう…っていう涙よりも。
また、助けられちゃった。
あたしが助ける番だって、そう思って行動したことなのに。
結果的には大変な状況にしちゃったし。
フ「面倒なことに、なっちゃって、ゴメン。」
俯き、ちょっと震える声でそう伝える。
情けないなぁ。
自分でもおかしいほどに、きっと今のあたしは惨めだ。
だけど。
チ「いつもの事だし。なんとも思ってねぇよ。」
ハッと呆れたように笑って、ポンポンとあたしの頭を叩いて。
そんな風にしてくれるのはチトセだけだ。
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カメレオン(プロフ) - 莉央さん» 久しぶり!!!すぎて一瞬時が止まったよ😆元気だった!? (2022年4月26日 6時) (レス) id: 7a4cbd292a (このIDを非表示/違反報告)
莉央 - お久しぶり!!!莉央だよ!!!!! (2022年4月25日 12時) (レス) id: 045daae5eb (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - 続編行きまーすっ!応援、ありがとーございまーすっ!頑張ります! (2020年2月24日 1時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - 莉央さん» え―っ!めっちゃ残念!せっかく友達になれたのに…。でも、これからも頑張ってね!ありがとう! (2020年2月23日 15時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
莉央 - ケイ!わたし占ツク辞める!!ごめんね!理由はここで話すと長いからアイリに聞いて!! (2020年2月22日 14時) (レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ケイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時:2019年9月16日 18時