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フウカside
ディガードの声が響いた時
バキッ…バキバキバキッ！
向こう側から、大きな長く鋭いトゲがどんどん根元から折れて倒れてくる。
フ「っ！？ユウっ！アリスを連れて逃げて！」
そう叫んで、二人から走って離れる。
ユ「フウっ…、クソッ！アリス、こっちだ！」
ア「え、は！？ちょっと、フウカ！」
抵抗するアリスの手を引き、あたしとは反対方向にダッと駆け出すユウ。
ありがと、ユウ。あたしの気持ちを分かってくれたね。
思わず笑みがこぼれるけど、すぐに真顔に戻した。
笑ってる余裕なんて、あたしにはない。
トゲはどんどん倒れて、あたしに向かってくる。
だとしたら。
――――ディガードが狙ってるのは、このあたしだけ。
『よく分かってるじゃん、プリンセス。』
フ「分かりやすすぎるんだよ。…あたししか狙ってないもん。」
態勢を整えて、あたしも魔法を使おうと手を構える。
フ「…あたし、早く帰りたいの。こんなの、早く終わらせたい。」
自然に拳に力を入れたことで、手の平に爪が食い込んだ。
『だよね〜…さすがに僕も疲れたよ。あのプリンスのお陰で。体がボッコボコ。』
声は聞こえたけど、また近くのトゲがグラグラと揺れ始めたことにあたしは気づかなかった。
『僕はもう死んじゃってるのと同じなんだからさぁ…もう諦めて一緒にいこーよ。』
フ「絶対、嫌。あたし言ったでしょ、早く帰りたいって。」
そう言うと『そっか』と意外にあっさりした答えが返ってきた。
は？と思わず問い返したのもつかの間
バキッ！！
あたしのすぐ隣に立っていたトゲが鈍い音を立てながら、こっち側に倒れてくる。
『聞き分けの分からない子には…痛い目にあってもらうしかないね〜。』
のん気そうに言ってるけど、事態はとっても深刻。
は、早く逃げないとっ！
だけどそう思った時にはトゲは目の前。
真っ青になって、一歩後ずさる。
その拍子に踵が地面に引っ掛かり
フ「うわっ…」
派手に尻もちをついた。
いったぁ…とうめきつつ、顔を上げれば近くに迫るトゲ。
諦めるしか、ないのだろうか。
そう思い、手がかすかに震えた。
「時の門番よ。」
え？
突然聞こえた、冷静なトーン。
セピア色に染まる世界。
聞こえるはずのない声。
視界に入るはずのない姿。
「…アホ。バカ。何でいっつもお前はこんな状態なワケ。」
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カメレオン(プロフ) - 莉央さん» 久しぶり!!!すぎて一瞬時が止まったよ😆元気だった!? (2022年4月26日 6時) (
レス) id: 7a4cbd292a (このIDを非表示/違反報告)
莉央 - お久しぶり！！！莉央だよ！！！！！ (2022年4月25日 12時) (レス) id: 045daae5eb (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - 続編行きまーすっ！応援、ありがとーございまーすっ！頑張ります！ (2020年2月24日 1時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - 莉央さん» え―っ！めっちゃ残念！せっかく友達になれたのに…。でも、これからも頑張ってね！ありがとう！ (2020年2月23日 15時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
莉央 - ケイ！わたし占ツク辞める！！ごめんね！理由はここで話すと長いからアイリに聞いて！！ (2020年2月22日 14時) (レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ケイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時：2019年9月16日 18時
