復讐 ページ4
チトセside
俺が黙ってるのを見て、ディガードはズイッと顔を近づけて
デ「僕が何でコレ、持ってるのか気になったでしょ〜?そりゃそうだよね、ふっか〜い海の底に落ちてたんだもん。」
チ「…何でお前が知ってんだよ。」
デ「ソレ、言わなきゃダメ?」
上目遣いで可愛く首を傾げてくる。
…コイツが、フウカを。
そう考えると、沸々と怒りが湧いてきた。
周りからにじみ出た、尋常じゃない魔力も。
今なら倒せる。
『コイツは俺一人で片づけるから。』
皆にテレパシーでそう伝えた。
チ「へぇ…。」
頭でそんな事を考えながら、適当に相槌を打っておく。
ディガードはと言うと、剣を手で優しく撫でながら
デ「実はあの時、僕もいたんだよね〜。でもほら、カルガバール君たら聖剣より『プリンセスの力』にしか目がなかったみたいだし?だ〜から、あんな簡単な高等魔法で封じ込まれちゃうんだって。…全く。あのプリンセスには注意しなよって言ったのに。」
チ「…何だと?」
ブルブル震える手で拳を作る。
デ「だってさ〜……。僕は…『青の人たちの血がいっぱいついたこの聖剣でプリンセスを殺すこと』が目的だったんだもん。力、なんてどーでもいいんだよね。ホントは。」
両手を上にあげて、見上げるディガード。
デ「僕は純粋に…僕を裏切ったアベルの復讐がしたかっただけなんだ♪」
その言葉で、怒りが頂点に達した。
チ「復讐…?」
デ「?そうだよ?アベルの大切なモノって…当然前に言ってた娘じゃないのかなーって。それで、その子を…殺しちゃえばいいのかなってなった。そしたら、タイミング良くザブザス君が『魔界を復活!』とか言ってるから、作戦にのった訳。」
その瞬間。
――――ゴォォォォォーー…ッ――――
痛いほど風が俺にぶち当たってきた。
デ「!?何したのっ?」
ディガードの余裕の表情が一気に崩れて、険しくなる。
それとは裏腹に…俺は余裕があって、笑みが浮かんだ。
そんな様子を見てか、ディガードが珍しく焦り始めた。
デ「お前…っ!その顔…。」
チ「復讐、か。…奇遇だな、俺もだ。」
青い光が雲の割れ目から、切り裂く雷のように鳴り響く。
その光が腕に絡み付いて…顔にも張り付いた。
デ「…っ龍っ?」
チ「一対一で正々堂々、戦おうか。」
音が空を切り裂き、眩い光が辺りを明るくする。
―――――――俺の右頬には『青龍』が張り付いていた。
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カメレオン(プロフ) - 莉央さん» 久しぶり!!!すぎて一瞬時が止まったよ😆元気だった!? (2022年4月26日 6時) (レス) id: 7a4cbd292a (このIDを非表示/違反報告)
莉央 - お久しぶり!!!莉央だよ!!!!! (2022年4月25日 12時) (レス) id: 045daae5eb (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - 続編行きまーすっ!応援、ありがとーございまーすっ!頑張ります! (2020年2月24日 1時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - 莉央さん» え―っ!めっちゃ残念!せっかく友達になれたのに…。でも、これからも頑張ってね!ありがとう! (2020年2月23日 15時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
莉央 - ケイ!わたし占ツク辞める!!ごめんね!理由はここで話すと長いからアイリに聞いて!! (2020年2月22日 14時) (レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ケイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時:2019年9月16日 18時