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フウカside

フ「ね、ねぇ、皆どこいるの?」

何となくその場が気まずくなった気がしたあたしは、無駄に大きな声で聞いてみた。

チ「あ、あぁ、アイツらは…。」

そこまで言って、ハッとした顔をするチトセ。

フ「何…?」

チトセの様子に、あたしは嫌な予感しかしなかった。

え、何、どうしたってのさ。

すると、急にダンッと立ち上がって後ろを振り向く。

チ「ヤバい……皆、大丈夫かな…。」

何やら意味深なチトセに、胸騒ぎがした。

フ「何がヤバいの?」

その時。


ーーーードォォォォォォンンン……


フ「な、何の音!?」

あたしも立ち上がって、向こうを見つめる。

チ「やっぱ、始まってたか……。」

フ「ちょっと待って、何が起きてんの!?」

あたしが聞くけど、チトセは険しい顔で向こうを見つめ続ける。

そして急に

チ「おい、ホウキ出せるか?」

 と振り向いた。

フ「え、出せるけど…。」

戸惑いつつ、手を前に出して集中する。

 そして、口を開いた時だった。

フラッ…

チ「って、フウカっ!?」

フ「あ…ごめん。」

何故か目眩がして、チトセに支えられた。

…どうやら、疲れがかなりこたえてるみたい。

ホウキすら出せなかった。

フ「…ホント、何してんだろ…。」

ハハッと力なく笑う。

すると隣でハァとため息をついたチトセ。

そのまま無言でボンッとホウキを出すと

チ「…乗れよ。」

と一言。

は?何言ってんだ、コイツ。

フ「いや、チトセのでしょ?あたしが乗ったら、チトセどーなんのさ。」

 疲れたってだけで、あたしがチトセのホウキに乗って…どーすんのよ。

 そしたら、自動的にチトセが走ることになる。

 それは、いくら幼なじみでムカつくとはいえ……申し訳ない。

フ「ってなワケで、結構です。もう一回やってみるし。」

 チトセにホウキを突き返して、こうなったら無理矢理!ともう一度ホウキを出すコトに挑戦。

 が。

チ「…あのなぁ。お前が乗って、俺が走るとでも思ったわけ?」

 どんよりした目で、あたしを見つめるチトセ。

 え?そうじゃないの?

 あたしがチトセのホウキに乗る。つまり、チトセは走る。

 …ん?何か間違ってる?

 意味が分からず、ポカンとしてチトセを見つめ返すと。

チ「…俺はそこまで心臓強くねぇし。ホウキのスピードについていけるとは思えねぇよ。」

フ「言われてみれば…た、確かに。」

 最も過ぎて何も言えません。。

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設定タグ:らくだい魔女 , フウカ , ケイ   
作品ジャンル:ファンタジー
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カメレオン(プロフ) - 莉央さん» 久しぶり!!!すぎて一瞬時が止まったよ😆元気だった!? (2022年4月26日 6時) (レス) id: 7a4cbd292a (このIDを非表示/違反報告)
莉央 - お久しぶり!!!莉央だよ!!!!! (2022年4月25日 12時) (レス) id: 045daae5eb (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - 続編行きまーすっ!応援、ありがとーございまーすっ!頑張ります! (2020年2月24日 1時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - 莉央さん» え―っ!めっちゃ残念!せっかく友達になれたのに…。でも、これからも頑張ってね!ありがとう! (2020年2月23日 15時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
莉央 - ケイ!わたし占ツク辞める!!ごめんね!理由はここで話すと長いからアイリに聞いて!! (2020年2月22日 14時) (レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ケイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/  
作成日時:2019年9月16日 18時

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