あたしが今一番しなきゃいけない事。 ページ12
フウカside
あたししか、いない?
ちょっ、ちょ、ちょっと待って。
フ「え、え?どういう事?」
混乱してあたふたしていると、ケオティアロは
『当たり前だろう。ここには其方しかおらぬのだぞ。』
と呆れたように呟く。
フ「い、いやそうだけど。…出来るかな。」
今まで、気持ちはやる気に満ち満ちてたけど…今となってはそれがしぼんでしまいそう。
『…出来なかったら困るな。』
…いや、何でそう…変なプレッシャーを与えてくるかなぁ…。
ガクッと肩を落としつつ、ふと考える。
…チトセもこういうこと考える時ってあったのかな。
何度かあたしを助けてくれる時はあったけど。
そう言うときって…どうしてたんだろう。
フ「…どうしてたんだろなぁ…。」
思わず呟く。
ケオティアロは何も言わない。
だからこそ、あたしは目を瞑ってよく考えた。
―――チトセは、どんな時もあたしを助けてくれた。
迷うことなく、あたしに手を差し伸べてくれた。
…変なことしか言わないけど。
「早くしろ。じゃないと置いてくぞ。」
「はぁ?お前バカなのか。頼れっつってんだろ。」
ムカつく言い方しかできないのかよっていっつも思ってた。
だけど、ホントは嬉しかった。心配してくれてるんだなって。
でも、あたしって不器用だから、その…素直になれない。
『ありがとう』って伝えるのがこんなにも難しいなんて知らなかった。
あたしは、今何をすべき?
…そんなの、とっくに気付いてる。分からないようにしてるのは、自分の気持ちをごまかしたいだけ。
チトセを助けて、ちゃんと気持ちを伝える事。
それが今あたしが一番しなきゃいけない事。…多分。
それ以外考えられない。
怖いなんて言ってる場合じゃないんだ。
…そうでしょ?
フ「――――頑張ってみようかな。」
パチッと目を開いて、ケオティアロを見つめた。
岩陰に隠れてても仕方ない。ジッとしてても、事は収まるどころか大きくなるもんね。
『我が決めることではないからの。好きなようにするといい。』
口では素っ気ないことを言うケオティアロだけど、ホントはよく分かってくれている。
そんな気がするんだ。
フ「という事で、戦ってまいりますっ!」
バッと立ち上がって、前方を睨みつける。
目の前には、戦いの真っただ中の二人の姿。
―――よし。
フ「…一発やってやりますか!」
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カメレオン(プロフ) - 莉央さん» 久しぶり!!!すぎて一瞬時が止まったよ😆元気だった!? (2022年4月26日 6時) (レス) id: 7a4cbd292a (このIDを非表示/違反報告)
莉央 - お久しぶり!!!莉央だよ!!!!! (2022年4月25日 12時) (レス) id: 045daae5eb (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - 続編行きまーすっ!応援、ありがとーございまーすっ!頑張ります! (2020年2月24日 1時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - 莉央さん» え―っ!めっちゃ残念!せっかく友達になれたのに…。でも、これからも頑張ってね!ありがとう! (2020年2月23日 15時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
莉央 - ケイ!わたし占ツク辞める!!ごめんね!理由はここで話すと長いからアイリに聞いて!! (2020年2月22日 14時) (レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ケイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時:2019年9月16日 18時