泣いちゃ、ダメ。 ページ2
カリンside
いっつもケンカしてて。
わたしが止めないと、永遠にずーっと続けてそう。
だけど、なんだかんだ言って仲がいい。
だって。
ケンカしてる二人の顔は、どこか楽しそうだもん。
口元はなんか笑ってるし。
…楽しそうだった。
か「…カリン?」
気付けば俯いて、カイ君のシャツをギュッと握りしめていた。
カ「へ?」
ア「やだ、カリンちゃん、大丈夫?」
ユ「何か浮かない顔だなぁ…。無理だったら言えよ?」
チ「…お前らのせいだろ。どー見ても。」
チトセ君が軽く、横目で睨む。
カチーンと固まった二人は、次の瞬間
ア「ゴメン、カリンちゃん。疲れたんだよね。あと、ユウのせいだよね。…分かる。」
ユ「お前もいたからな。…ゴメン、カリン。」
なんか気まずいなぁ。
ちょっと気まずさを覚えながら、苦笑いを浮かべるわたし。
カ「い、いいの。気にしないで。…ちょっと懐かしいなぁって思ってただけだから。」
か「懐かしい?」
カイ君の言葉にコクッと頷く。
カ「アリスちゃんとユウ君を見てるとね。フウカちゃんとチトセ君を思い出すの…。よく似てるから、二人に。」
ホントに、よく似てた。
それでも、やっぱり違うなぁって思っちゃう。
カ「やっぱり、ここにはいないんだなって思うとちょっと…ううん、とっても悲しい。」
そこまで言って下唇を噛む。
今までのわたしなら、ここで泣いてた。
弱音を吐いたり、悲しいことを思い出すと、泣いちゃう。
だけど。
キュッと口角を上げて、ニコッと笑う。
カ「でも、もう泣かないよ。」
ホントは辛い。悲しい。寂しい。苦しい。
フウカちゃんがいないって考えると、どうしようもなく泣きたくなる。
それでも今は泣くときじゃない。
頑張って耐えるとき、でしょ。
わたしは甘えてばっかだった。
ちょっとは耐えることも覚えないと。
すると、眉が垂れて泣きそうだったアリスちゃんもヘラッと笑って
ア「そうだよっ!泣いちゃ、ダメだね。カリン、成長したなぁ。もう、私泣きそうだったよ。いっけない。」
と目元を拭って、真下を見下ろす。
ア「あんなの、さっさと倒しちゃおう。いけるよ、今までディガードと戦ってこれたんだから。」
チ「…そうだな。」
チトセ君も、下を見つめてグッと拳に力を入れたのが分かった。
わたしも頑張らなくちゃ。
カ「行こう。皆で。絶対に倒そう。」
皆「もちろん!」
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カメレオン(プロフ) - 莉央さん» 久しぶり!!!すぎて一瞬時が止まったよ😆元気だった!? (2022年4月26日 6時) (レス) id: 7a4cbd292a (このIDを非表示/違反報告)
莉央 - お久しぶり!!!莉央だよ!!!!! (2022年4月25日 12時) (レス) id: 045daae5eb (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - 続編行きまーすっ!応援、ありがとーございまーすっ!頑張ります! (2020年2月24日 1時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
ケイ - 莉央さん» え―っ!めっちゃ残念!せっかく友達になれたのに…。でも、これからも頑張ってね!ありがとう! (2020年2月23日 15時) (レス) id: a3939203d3 (このIDを非表示/違反報告)
莉央 - ケイ!わたし占ツク辞める!!ごめんね!理由はここで話すと長いからアイリに聞いて!! (2020年2月22日 14時) (レス) id: 667a7e2a00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ケイ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/snow17111/
作成日時:2019年9月16日 18時