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「ごめん、よくわかんないまま連れて来られてさ?」
「そういう方、多いです。普通にリラックスして頂ければいいですよ。何かお酒召し上がりますか?」
「あぁ、じゃあ、ビールを」
「はい。」
ニコリと笑ってAという子は冷蔵庫に向かってる。
そっか。
別にすぐ会ってしなくてもいいんだよな。
なんかこっちが気使うわ。
でも・・・
目の前でビールをグラスに注いでる子を眺める。
写真のまんま。
きっとメイクしてるんだろうけど
すっぴんみたいな顔
無防備さを醸し出してて引き寄せられる。
そこで男の警戒を解いてんのかな。
つか俺の警戒心?
俺仕様になってない?この子。
マネージャーの顔を思い浮かべて苦笑いする。
俺の好みもよく知られてるみたい。
ここはマネージャーの仕業に乗っかってみるか。
そう思ってたら差し出されたビール。
「私も飲んでいいですか?」
「もちろん。一緒に飲もうぜ。」
グラスを合わせて乾杯してまたニッコリと見つめられた。
俺も自然に微笑み返して冷えたビールを喉に流し込んだ。
「Aって呼んでくださいね。私は北山さん、てお呼びしたらいいですか?」
「あ、うん、宏光にして?それから敬語もやめてよ。」
「うん。わかった。宏光ね。」
言われるがまま、突如砕けた物の言い方に一気に距離が縮まったように感じる。
「疲れてるよね?後でマッサージしてあげるね?」
それはどこのマッサージなわけ?とか思ったけど
気負いすぎなのは俺だな。
今日は自分のしたいようにしよう、と開き直ってきた。
「ありがと。じゃあ後でお願い。」
「うん。」
また目を見て微笑んでくる。
可愛いわ。
やっぱりこういう商売してる子って男を堕とすのなんて朝飯前って感じなんだろな。
アルコールと薄暗い照明。
色白のAの顔がぼんやりと浮かび上がる部屋で俺はふわふわと楽しくなってきてた。
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Haru(プロフ) - moraさん» 私もかなり楽しんでるんだよぉ。でも、まさかわかめさんのみっくんがマネっていうのは発想ないなってときめいた!私もベタに攻めてく事も考えてたんだけど少し趣向を変えてみました。最後までお付き合いくださーい♪ (2020年1月24日 15時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - まきこさん» まきこさーん!みっくんマネもなかなかリアリティあるよね♪ドS発揮しててうずうず(笑)私のはどーなるのかしら(笑)ラブが芽ばえるかどうか、お楽しみに(^^)私なら1度だけで多分ドロドロになってて相手にされなくなるんだわ(笑) (2020年1月24日 14時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
Haru(プロフ) - 流布さん» 流布さーん!初コメ!嬉しいです♪やっと更新出来ました!それぞれのお話、楽しんで頂ければと思います(^^)またコメントお待ちしてますね! (2020年1月24日 14時) (レス) id: a682c15f64 (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - 同じ題材で、お二人の話が全然違うのが本当に最高!!!今回は立場も逆だなんて。なんか、お二人凄すぎ。 (2020年1月23日 22時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
まきこ(プロフ) - アイドルとマネージャー!まさかみっくんがマネージャーとは!!さすがわかめさん!!しかも売れないアイドルに厳しいとか、、最高じゃないですか(>_<)Haruさんの書くマネージャーもドライっぽいけど、、どうなってくのかなー私なら尻尾ちぎれるほど振って行くなぁ。 (2020年1月23日 21時) (レス) id: cfbbd37a93 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:りたわかめとHaru x他1人 | 作成日時:2019年9月13日 23時