検索窓
今日:50 hit、昨日:36 hit、合計:444,846 hit

14 ページ14

妄想話だからか、どんどん朋の話はエスカレートしていく。

「もしそこで誘われたとしても、すぐには食いつかない
そこですぐ頷いちゃうような軽い女子は、藤ヶ谷くんは苦手だと思うんだよね」

「あのさ、朋はその時、藤ヶ谷くんがアイドルだって気付いてるって設定?」

「キスマイなんか知りませんっていう設定
ファンだとかバレたら、もうそこで終わっちゃうじゃん」

やっぱそうだよね。

初対面でファンだとか、絶対言っちゃだめだよね!

「じゃあさ、いつ言うの?
実はファンでした、的な話は」

「まあ…、無事付き合えるようになってからかな」

「藤ヶ谷くんはそれで許してくれる?」

「その頃にはもう、私のこと好きでたまんないはずだから、あっさり許してくれそう」









「じゃあ、それが北山くんだったらどう?」

私が本当に聞きたいのはこれで。

朋はしばらく考え込んでから、黙って首を振った。

「北山くんは無理じゃない?
「実はファンでした」なんて言おうもんなら、どんなにラブラブでも、即切られちゃうと思う」

…やっぱり、そうなるよね。

別に付き合いたいとか、そんな大それたことは考えてないけどさ。

北山くんはそういうの、許せないタイプだよね。

「でも、絶対にありえないけどね
そんな状況」

朋はそう言い切って、またテレビに釘付けになる。

ありえないと思ってたよ、私も。

でも世の中、稀にこんな夢のような出来事も起こることもあるんだ。









無事に新年を迎えた私達は、そのまま別の歌番組にチャンネルを変えて、キスマイの登場を待つ。

北山くんが出てきた瞬間、隣で朋はキャーキャー言ってるけど、私は1人で胸を疼かせていた。

やっぱり無理。

北山くんを好きなのをやめるなんて、やっぱり無理なんだって。

テレビ越しに目が合っただけで、こんなにときめくのに。

忘れられるはずなんかなかった。

だって、10年も飽きずにずっと思い続けてきたのに。

15→←13



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (627 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1687人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

18rf(プロフ) - わかめさん» わあ!返信有難うございます!!なるほど、そうだったんですね!!主人公ちゃんの気持ちすごいわかるなあ、北山さんに触れたい!!って毎回なってます笑これからの展開たのしみにしてますね!! (2019年7月30日 0時) (レス) id: 6b95d259ee (このIDを非表示/違反報告)
ふう(プロフ) - わかめさん» 返信ありがとうございます!沢山連載あるのに更新ありがとうございますTT (2019年7月22日 23時) (レス) id: 24794ead76 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ふうさん» コメントありがとうございますm(__)mそんなこと言っていただいてうれしいです(/ω\)今夜も更新しようと頑張ってますが、もう既に眠いのでくじけるかもしれませんが、どうぞよろしくお願いしますm(__)m (2019年7月21日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - アップルさん» そんなことと言っていただいて、ありがとうございます!ご褒美だとか、本当にもったいないくらいです。夜桜と北山くん、かなり素敵だと思われます!どうぞこれからもよろしくお願いしますm(__)m (2019年7月21日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - 18rfさん» はじめまして、コメントありがとうございます。毎回気になるところで終わりますよねwでもこれ、実は自分のためなんです。次を書きたくなるようなところで終わらせておかないと、次に書く気がなくなっちゃうので(/ω\) (2019年7月21日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:わかめ | 作成日時:2019年6月25日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。