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結局、先生に押し切られて今夜もデリバリー。
だけど、
「今日は特上の寿司にしてやったから。」
その言葉で、私の不機嫌は簡単に直る。
お寿司は私の大好物なんだ。
きっと先生は知らなかっただろうけど。
特上のお寿司を食べて、久しぶりに長めのお風呂にも入って。
夜の８時にベッドに潜り込んでようやく、私はセンター試験の達成感を感じていた。
…やっと終わった。
今日の日のために私は、半年以上もバカみたいに毎日ガリ勉してきたんだから。
「明日…、休み取ったから。」
もう眠そうな声の先生は、ペッドに入るなり条件反射で私を抱き寄せる。
「ほんとに？」
「俺も休みなしで働いてたから、教頭が有給取れって。」
「じゃあ、明日は１日一緒にいられる？」
そんな私の無邪気な質問に、先生はくすっと小さく笑った。
「そんなに俺と一緒にいたい？」
「いたいに決まってるじゃん。」
「毎日一緒にいるのに？」
「でも昼間はいないし。」
「でも毎日一緒に寝てんじゃん。」
先生は、何もわかってない。
一緒に寝てても先生は、私より先に寝ちゃうし。
いつも私達は疲れきっていて、寝る前のピロートークすら最近はなくなってたんだよ。
私達は毎日一緒にいたけど、いつも先生と生徒の関係ばかりで、恋人同士の関係には全くなれてなかったことが、私には不満だったのに。
「これから卒業まで、Aはこの部屋にいるんじゃなかった？」
「いるよ。」
「じゃあ、ずっと一緒じゃん。」
先生は小さくあくびをしては、会話を強制終了させてしまう。
…つまんない。
今夜はゆっくりしていいんじゃなかった？
「…まあ、Aはよく頑張ったと思う。
もちろん俺もね。」
先生は目を閉じたまま、ようやく私を誉めてくれた。
先生に褒められると私は調子に乗る。
「もっと褒めてよ。」
「合格したら、もっと褒めてやる。
それとも、絶対合格って自信でもあんの？」
「ないけど…。」
先生は厳しすぎるよ。
今日くらい、「よく頑張った」って甘やかしてくれてもいいんじゃないの？
「とにかく今日は寝ろ。
目覚ましもかけてないから、好きなだけ寝てろ。」
そう言い切ると先生は、本当に軽い寝息を立て始めてしまった。
そんな先生の寝顔を、至近距離から眺めている午後８時。
私だって本当は眠いよ。
だけど、こんなに早くに寝てしまうのはもったいない気がしたんだ。
もっと先生の寝顔を見ていたい。
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わかめ(プロフ) - コメントありがとうございました！返信が二か月も遅くなりまして、大変申し訳ないですー(*'ω'*)これからはコンスタントにそこそこ更新できそうです。どうぞよろしくお願いします(*'ω'*) (2018年3月8日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - わかめさん» ずっと更新待ってました!!!今から読みます!!! (2018年1月7日 8時) (レス) id: 1599802159 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ゆきさん» いつもいつも、更新遅めで申し訳ないです(/ω＼)引き続き読んでいただけたらうれしいです(*'ω'*) (2018年1月7日 1時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - わああああ〜〜〜ありがとうございます (2018年1月2日 22時) (レス) id: 1599802159 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ゆきさん» お待たせいたしました。先程更新いたしました。ご期待に副えるかどうか心配ですがwwwこれからもどうぞよろしくお願いしますm(__)m (2018年1月2日 1時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2017年12月29日 22時
