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その夜、先生が帰って来たのは深夜で。

思いっきり疲れた顔をしてるくせに、私の前で作り笑顔なんか見せてくる。

そんなことしたって、私はすぐに見抜いちゃうのに。

「もう大丈夫だから。」

とか言いながらも、私と目を合わせようとしない。

「何が?」

「もう、あいつは来ないから。」

「会ったの?彼女と。」

「…そう。
インターホンも鳴らなかっただろ、今日。」









「管理人さんにお願いしといたんだよね、昨日。
画像の女の子がインターホンを鳴らしに来たら、声をかけてって。」

そっか、それで一度で終わったんだ。

なのに先生は浮かない顔で、スーツの上着を脱ぎ始めた。

ネクタイを緩めて、そのままソファーに深く体を預けて。

隣に座れば、

「まだ勉強終わってねーだろ。」

とか厳しい口調で言いながらも、条件反射なのか腰に腕を回してくる。

先生って可愛い。

言ってることと行動が真逆だよ。

「本当に終わったの?」

「終わった…。
もう俺に近寄らないって、約束もさせた。」

「スッキリした?」

そう聞けば、先生はじっと私を凝視してくる。

「何でそんなこと聞くわけ?」

「だってスッキリしたって顔してないから。」

「そう?スッキリとかより疲れたから。
…早く課題して。」

早口でそう言い切ると、強引に私をいつものダイニングテーブルに連れて行った。

向かいの席に着くと、ほらまた、私にわからないように軽く溜息をついて。

…絶対、何かあったに決まってんじゃん!









結局その日の夜も先生は先に寝ちゃって、事情聴取をすることもできなかった。

翌日からはインターホンが鳴るようなことはなくなり、とうとうセンター試験の日になってしまった。

先生は予告通り地下の駐車場から私を会場まで送り届けてくれた。

私の体調は万全だし、勉強もやるだけのことはやった。

だけど…、あの日から先生の様子がおかしいのが、少しだけ気がかりだったんだ。

毎日疲れて帰ってくるし、小さな溜息が多いし。

絶対、何か隠してるに決まってる。

1日目の試験が終わり、先生に電話をしながら試験会場を出たところで、

いきなり後ろから名前を呼ばれた。

「Aちゃん。」

この声…、どこかで聞いたことがある。

ゆっくりと振り返れば、その声の主は菜乃花さんだった。

「Aちゃんでしょ?
玉森先生の生徒の。」

…何で私の名前を知ってるんだろ。

それに、もう推薦で大学が決まってるはずなのに、何でここにいるわけ?

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わかめ(プロフ) - コメントありがとうございました!返信が二か月も遅くなりまして、大変申し訳ないですー(*'ω'*)これからはコンスタントにそこそこ更新できそうです。どうぞよろしくお願いします(*'ω'*) (2018年3月8日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - わかめさん» ずっと更新待ってました!!!今から読みます!!! (2018年1月7日 8時) (レス) id: 1599802159 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ゆきさん» いつもいつも、更新遅めで申し訳ないです(/ω\)引き続き読んでいただけたらうれしいです(*'ω'*) (2018年1月7日 1時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - わああああ〜〜〜ありがとうございます (2018年1月2日 22時) (レス) id: 1599802159 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ゆきさん» お待たせいたしました。先程更新いたしました。ご期待に副えるかどうか心配ですがwwwこれからもどうぞよろしくお願いしますm(__)m (2018年1月2日 1時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わかめ | 作成日時:2017年12月29日 22時

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