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先生のベッドは先生の香りでいっぱいで、目を閉じたら先生がすぐ傍にいるような気がして、なかなか眠れなかった。
さっきの先生の言葉が頭をぐるぐると回っている。
「ついて来い」って本気で言ってるのかな。
何度も何度も寝返りを打っては、そのたびにベッドから先生の香りがして胸がチクチクと痛みだす。
隣の部屋で先生が寝てるとか…、なんか信じられないんだけど。
このまま寝室を抜けだして、先生の寝てる部屋に忍び込みたい。
だけど、そんなことしたら、この部屋に居させてくれなくなっちゃいそうだから。
我慢して、固く瞼を閉じた。
結局、その夜は全然眠れずに、朝方にようやく眠りにつけた。
なのに先生は、朝の6時に私を起こしにやってくる。
「ほら、起きろ。」
って、先生も眠そうな顔をして。
「何でこんなに早く起こすわけ?」
「Aさ…、勘違いしてほしくないから言うけど。
別にこれ、俺の部屋で年末年始を過ごす的な甘ったるいことじゃないから。
俺の部屋で合宿って思ってもらった方がいいかもね。」
…合宿!?
そりゃあ、勉強するのはわかってたけどさ。
そこまでハードなわけ?
「この時期、塾とか予備校では合宿とかしてるから。
1日中、睡眠時間削って勉強するんだって。
センター試験も年明けにあるし、今までみたいな勉強の仕方をしてたら、そういう奴らに簡単に抜かされちゃうと思うけど。」
先生の言い方は冷たくて、そのくせ言ってることはやけに熱かった。
本気スイッチが入っちゃったって感じ。
「正直言って、今までみたいな勉強方法じゃぬるいから。」
そう言っては、テーブルの上に大量の自作プリントと参考書と問題集を並べて、
「やれ。」
って、とうとう命令口調になってしまう。
渋々、テーブルに座れば、
「食いながら勉強して。」
って、菓子パンとコーヒー牛乳を渡されてしまった。
「食べながら?」
「A、今本気出さねーと後悔するぞ?」
…やっぱり先生は、やたらと熱い。
私より熱いじゃん。
菓子パンを食べながら勉強って…、合宿でもそんなことしないと思うけど。
先生は向かいの席に座っては、じっと私の手元を凝視してる。
少しでも間違うと、
「そこ、間違ってる。」
って、容赦なく速攻でツッコミが入るし。
さすがに私も、先生と2人きりの甘いクリスマスと年末年始、なんて思ってなかったけどさ、
ここまでハードだとは想像もしてなかったよ!
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わかめ(プロフ) - コメントありがとうございました!返信が二か月も遅くなりまして、大変申し訳ないですー(*'ω'*)これからはコンスタントにそこそこ更新できそうです。どうぞよろしくお願いします(*'ω'*) (2018年3月8日 22時) (レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - わかめさん» ずっと更新待ってました!!!今から読みます!!! (2018年1月7日 8時) (レス) id: 1599802159 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ゆきさん» いつもいつも、更新遅めで申し訳ないです(/ω\)引き続き読んでいただけたらうれしいです(*'ω'*) (2018年1月7日 1時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - わああああ〜〜〜ありがとうございます (2018年1月2日 22時) (レス) id: 1599802159 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ゆきさん» お待たせいたしました。先程更新いたしました。ご期待に副えるかどうか心配ですがwwwこれからもどうぞよろしくお願いしますm(__)m (2018年1月2日 1時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:わかめ | 作成日時:2017年12月29日 22時