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「裕太なんか大嫌い。」
「大嫌いなら、今すぐここから抜け出せば？
大嫌いなヤツとくっついてんのなんか、嫌だろ。」
その言葉で、もうとうとう涙が堰を越えてしまった。
私は声を立てて泣いたりなんてしない。
それに、人前で泣くことも。
ただ静かに、音もたてずに涙を流しているだけ。
「はいはい、わかったわかった。」
私の背中を撫でながら、先生はやっぱり楽しそうだ。
「初めて見たわ。
Aが泣いてるとこ。」
泣かしたのは先生じゃん。
私だって、泣きたくなかったよ。
ずっと我慢してたのに。
今日はいろんなことがあって、やっと先生に会えて、それなのに先生はひどいことばっかり言うから。
「裕太のバカ。」
そんな暴言を吐いてるのに、先生は何も反応すらしてくれない。
「どこでも行っちゃえ。
大嫌い。」
「それから？」
「裕太がいなくなったら、大学で新しく彼氏作るし。」
「ふーん…、なんかすげー傷つくんだけど。」
「嘘つき。」
「本当だって。
Aは泣くほど俺と離れるのが嫌なんだなってうれしくなってたのに、新しく彼氏作るとか。
ひどすぎない？」
全然傷ついてるような口調じゃないくせに。
「ほんとは…、行っちゃやだ。」
だから、聞こえないくらいの小さい声で言ってみた。
「うん。」
そう答えてくれた先生の声が、とても満足そうで、それがなんだか腹が立った。
ずっと、私にそう言わせたかったんでしょ？
「寂しいから行かないで」って。
でも私は素直じゃないから、そんなこと言いたくなかったのに。
「行かないよ。
最初から行く気はない。
でも、その話を聞いた時には、いっそのことAも連れて行っちゃおうかなとか、そんな悪いことも考えた。」
「…それって悪いこと？」
「悪いことじゃないの？
受験で頑張ってる生徒を、自分の都合で赴任先に連れてっちゃうとか。」
「そっちの大学に入ればよくない？」
…あれ、そう言えば前に広川さんが言ってたＢ大って、その学校の近くにあるんじゃなかったっけ？
「Ｂ大に行く、私。」
「それが、Aの出した答え？」
「Ｂ大なら、今の成績でもなんとかなるよね？」
だけど先生は、ため息をつくだけ。
「それって、俺のせいでAの人生が変わるってことだけど。
それでいいの？」
先生だってそうじゃん。
自分の人生の選択を、私に委ねてきてるくせに。
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わかめ(プロフ) - コメントありがとうございました！返信が二か月も遅くなりまして、大変申し訳ないですー(*'ω'*)これからはコンスタントにそこそこ更新できそうです。どうぞよろしくお願いします(*'ω'*) (2018年3月8日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - わかめさん» ずっと更新待ってました!!!今から読みます!!! (2018年1月7日 8時) (レス) id: 1599802159 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ゆきさん» いつもいつも、更新遅めで申し訳ないです(/ω＼)引き続き読んでいただけたらうれしいです(*'ω'*) (2018年1月7日 1時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - わああああ〜〜〜ありがとうございます (2018年1月2日 22時) (レス) id: 1599802159 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - ゆきさん» お待たせいたしました。先程更新いたしました。ご期待に副えるかどうか心配ですがwwwこれからもどうぞよろしくお願いしますm(__)m (2018年1月2日 1時) (レス) id: 8af18b42f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2017年12月29日 22時
