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私は二階の奥にひと部屋とってもらって、勝手にお布団を敷いてはのんびりとテレビを見てた。
まさか、泊まることになるとはね。
二階堂くんのお母さんから、
「泊まっちゃえば？」
なんて軽く言われて、ごちそうまでいただいて。
軽くウトウトしかけてた時、襖がガラリと開いて、
怒り顔の二階堂くんが部屋に入ってきた。
せっかく敷いた布団の上にドカリとあぐらをかいては、
「全然、話し合いになんねーんだけど。」
なんて文句を言ってくる。
「まあ…、来年度の学費は出してもらえることになった。
家賃と生活費は自分持ちだけど。」
「よかったじゃん。」
なんて浴衣姿でリラックスモードの私を見て、二階堂くんはさぞかし恨めしく思っただろう。
こっちは思いっきり温泉旅館を楽しんでるのに、二階堂くんはずっとお父さんとさし向かいなわけだから。
「Aは何してたわけ？」
「私？
温泉入ってー、ご馳走をいただいてー、また温泉入ってのんびりしてた。」
のんきにそう答える私に、二階堂くんは呆れ顔。
「A、他人事だと思ってんだろ。
話し合いの中で、Aの話題も出てきたのに。」
「私が？何で？」
「彼女を連れてきたってことは、卒業後はここに戻ってきて２人で跡を継ぐ気があるんじゃないか、とか。」
…は？
そんなつもりでついて来たんじゃないし！
実家の前まで付き添い、程度の軽い気持ちで来ただけなのに。
「Aは卒業後に地元に帰るって言ったら、ちょうどいいから卒業後に結婚してここを継げって。」
…まさか、そんな話になってるとは…。
だから、二階堂くんのお母さんも、私にあんなに優しくしてくれたのかな。
「結局、話し合いは明日に持ち越しだって。
俺もAも明日は夕方からバイトが入ってるから、昼過ぎにはここを出ないといけないけど。」
「…話はまとまりそう？」
「わかんない…。
親父、超頑固だし。」
そのまま二階堂くんは布団の上に横になってしまう。
「温泉、行ってきなよ。」
「…いい、疲れた。」
「気持ちよかったよ？」
そう言った私をもう一度恨めしそうに見てから、二階堂くんはとうとう瞼まで閉じてしまった。
「寝るの？」
「…寝る。」
「お風呂入りなって。」
「…無理。
疲れた。」
本当に眠そうな二階堂くんの声。
仕方ないから、もう一組布団を敷こうと思ったら、いきなり二階堂くんはガバッと半身を起こした。
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わかめ(プロフ) - にかはるかさん» そろそろ話もいい感じに入ってきました(/ω＼)今日も更新しましたので、是非、読んでいただければ幸いです(*'ω'*) (2018年4月18日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
にかはるか(プロフ) - 主人公ちゃん頑張ったー！にかちゃんどうするんだろ？ラブラブになれるかなー？！ドキドキがとまりません！！ (2018年4月17日 4時) (レス) id: 3dfef49e61 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - チョコブラックさん» コメントありがとうございますm(_ _)mどちらも読んでいただけて幸せですー(*´∀`)♪ (2018年4月9日 23時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
チョコブラック(プロフ) - タマちゃんの方も読んだけどどっちも面白いし、読みやすい！ (2018年4月8日 10時) (レス) id: e5c704bd79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2018年3月21日 4時
