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二階堂くんは私の手首を掴んだまま、また固まってしまった。
そんなに驚いた？
「離して。」
強めにそう言えば、二階堂くんは驚いて手を離してくれる。
「別に、二階堂くんの答えが欲しいわけじゃないから。
告白するつもりもなかったし、二階堂くんに無理矢理言わされただけだから！」
それだけ、ちゃんと伝えて、足早にマンションを出た。
…言った。
とうとう言っちゃった。
言うつもりなんてなかったのに。
二階堂くんが私をそっとしてておいてくれてたら、こんなことにはならなかったのに。
それからの私達の関係は、かなり変な感じになってしまった。
私も二階堂くんを避けるし、二階堂くんも私を避けてる。
バイト終わりには待っててくれるけど、無言で私の後をついてくるだけ。
無事に私をマンションまで送り届けると、そのままクルリと背を向けて帰って行ってしまう。
「あのさ…、わざわざ送ってくれなくていいから。」
何度もそう言ったけど、返事はしてくれない。
ただ黙って、今日も二階堂くんは、私の後をついてくる。
ゼミの授業でもやっぱり私達の雰囲気は異質で、
「…何？お前らいつもギャーギャーうるさいくせに、何で今日はこんなに静かなわけ？」
そう玉森くんが呆れるくらいに、私達はお互いを見ようともしないし口もきかない。
だけど見てなくても、二階堂くんが今何をしてるのか、何を考えてるのかがわかる。
それは二階堂くんも同じようで、作業に全く支障はない。
その夜のバイト中だって、終わったらまた二階堂くんが待ってるんだろうなと思ったら、
もう気が重くて重くて、どうにかなりそうだった。
…言うんじゃなかった。
好きだとか。
二階堂くんが私に恋愛感情を持っていないのを知ってたくせに。
何で言っちゃったんだろ。
もう金輪際、また好きな人ができたとしても、私からは絶対告白しない。
意外にもこの事件は、私の中でけっこうなトラウマになってしまっていた。
その重苦しさに耐えきれなくなって、休憩中に二階堂くんにLINEを送ってみた。
『もう待ち合わせとかやめよう
今日から、一人で帰るから』
あの日以来、初めて送ったメッセージ。
送信してしばらくして既読がついた。
だけど返信はない。
バイト終わり、わざと休憩室で時間を潰してから店を出た。
なのに…。
何でいるかな。
不機嫌そうな顔をして。
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わかめ(プロフ) - にかはるかさん» そろそろ話もいい感じに入ってきました(/ω＼)今日も更新しましたので、是非、読んでいただければ幸いです(*'ω'*) (2018年4月18日 22時) (
レス) id: 9f29bca2de (このIDを非表示/違反報告)
にかはるか(プロフ) - 主人公ちゃん頑張ったー！にかちゃんどうするんだろ？ラブラブになれるかなー？！ドキドキがとまりません！！ (2018年4月17日 4時) (レス) id: 3dfef49e61 (このIDを非表示/違反報告)
わかめ(プロフ) - チョコブラックさん» コメントありがとうございますm(_ _)mどちらも読んでいただけて幸せですー(*´∀`)♪ (2018年4月9日 23時) (レス) id: ba720923d0 (このIDを非表示/違反報告)
チョコブラック(プロフ) - タマちゃんの方も読んだけどどっちも面白いし、読みやすい！ (2018年4月8日 10時) (レス) id: e5c704bd79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わかめ
| 作成日時：2018年3月21日 4時
