乗り越えてゆけるはず進んでゆけ (ページ4)

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黒田side

『黒ちゃん〜遅いよ〜』

今日こそはこの声が聞こえると思って毎日ドキドキしながらドアを開ける。

颯「Aの誕生日だな。今日。」

久しぶりにAという名前が俺らの中で出た。

翔「生きていれば19か。」

Aは18のままで一生歳を取らない。それがやりきれなくなる時がある。

振「お前らレッスン始めるぞーー！」

俺らは注意されない程度で踊ることに慣れてしまった。

でも今日はAの誕生日だからいつもより余計レッスンに集中してない。

振「深田！！ワンテンポ遅れてる！！」

振「渉！位置ズレてる！！」

このように振付師さんに怒られるざま。

振「全員頭冷やしてこい。今日は解散！！」

振付師さんも今日は分かってるから解散にしてくれたと思う。

このままずっとAの死に22人捕らわれていたらいけないことも分かってる。

「なんなの！あのダンスは！！」

え、この声って、、

気のせい気のせいこの声が聞こえるわけない。だって1年前に

「悠仁めっちゃずれてたよ！！」

悠「湧くん、この声って」

湧「馬鹿言え。そんなわけない。」

「ねぇ！無視しないでよ！！あんたらの紅一点のこと忘れたの？！！」